2018年8月31日

サイドストーリー(8)

サイドストーリー8本目いきます。青砥ヶ谷の駅前広場にカメラクルーが来てますね。何やらインタビューが始まったようです。

街頭インタビュー

・会社員Aさん
えっ?下総したまちTV?すいません、分からないです。あ、そうなんだ、地域のケーブルテレビね。地元じゃないから全然知らなかった。はい、いいですよ、少しの時間なら。うん、青砥ヶ谷駅の乗り換えについてですか?えーと、昔に比べるとだいぶ不便になりましたよね。一旦改札出てビルん中通って、かなりの遠回りでしょ?料金は引き継がれるからいいけど、同じ私鉄の会社なのに何ででしょうね。年配の人に聞くと、ずっと前は直通する電車も走ってたらしいじゃないですか。今じゃ線路も繋がってないみたいだし、厄介者扱いなんですかね?あの支線は。そりゃ僕みたいに通勤で大神宮駅まで通う人はごく少数でしょうけど、本線の駅舎からあのホームに直接降りられる階段を設けてもらえたら、もう少し楽なのになぁ...。まぁ、帰りに途中で改札出て一杯引っ掛けていけるっていうメリットは無くなりますけどね(笑)

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2018年8月25日

☆ 訪問記(4)

訪問記の第4回はいよいよ車両基地見学となりますが、その部分のモジュールは未制作なので、想像で補って下さい(笑)

しもてつ乗換駅の風情(4)

車両基地公開のその日、Kは再びこの駅へとやって来た。これまでそういったイベントに行った経験がないので、少々ウキウキしつつ電車を降りる。基地はここから一区間乗った「奥戸」という駅が最寄りで、そこに併設されている。車庫は車窓ごしにしか見た事のないKだったが、そこは駅構内外れの住宅密集地にあって、周囲を下町の古い家並みに囲まれていた。車両基地と言ったってこの短い支線を担当するだけだから、狭い敷地に工場を兼ねたオンボロな車庫と留置線が数本あるだけの小さな施設なのである。

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2018年8月18日

サイドストーリー(7)

休みなので、もう一本、サイドストーリーいきます。
「中二(なかふた)厨房設備(株)専務の気まま日記」

「古ぃ民家 古民家 焼肉 叙情苑」様

ナカフタです、こんにちは。

Dscn5962.jpg地元の方ならご存知と思いますが、地蔵坂を下って前掛横丁の路地を進んで行くと突き当たる丁字路の正面には、空き家となった古い民家が以前から建っていました。いわゆる文化住宅という風体の何の変哲も無い平屋の小さな家で、周囲の飲み屋街の中にあってここだけ取り残されたようで、ちょっと浮いた存在ではありました。それが最近、内装をリフォームして焼肉屋として開店するという話を聞いた時は驚かされましたが、その背景には家主の世代交代など何かしら事情があったのかも知れません。

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2018年8月16日

サイドストーリー(6)

支線ホームの入口にある踏切にまつわる都市伝説(!?)... のようなお話

踏切の怪

...踏切ってのはまぁ、電車を運転する身からすると厄介者だけど、僕はきらいじゃないなぁ。特に青砥ヶ谷駅を出てすぐのそこの踏切、本線じゃなくて支線の方ね。路地裏のどうって事ない場所なんだけど、何となく風情を感じてしまう。ちょうど乗務員詰所がある建物の目の前でもあるんで、警報機の音はもう体に染み付いちゃってるみたい。この沿線で唯一まだ電子音化されてなくて、「カンカン」と昔ながらの鐘を突く音がするのもいいな。

(クリックで拡大) DSCN5874.JPG

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2018年8月14日

サイドストーリー(5)

サイドストーリー第5弾。駅裏にあるピンクの洋館、実は...。

洋食屋「翌檜亭」

駅ビルの裏手にある洋食屋さん、ちょっとレトロで趣のある造りの建物だなぁ~と思っていたら、何と昔の駅舎を二階の内部だけ改装して食堂にしたのだそうで。どうりで場所もホームに隣接しているし、一階には何か待合室っぽい部屋もあったりで不思議な感じを持っていたのだが、それを聞くとナルホドーと納得である。なんでもその昔この線は東葛電気軌道という会社だったとの事で、大神宮駅に社屋が移転する前の一時期は、その本社も兼ねていた歴史ある建物なのだという。

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2018年8月11日

☆ 訪問記(3)

訪問記、第3回は主に、支線ホームとそこに到着する電車、及び付近の路線図を強制的に紹介する企み(!?)のストーリーとなっています。

しもてつ乗換駅の風情(3)

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すぐに駅前まで戻って来たが、何だかこのまま帰る気になれず、さてこれからどうしようかと考えあぐねた。「時間もあるし、久しぶりに大神宮でもお参りに行ってみるかな」実際、大神宮には小さい頃に自転車で何度も行った事がある。境内は公園になっていて市民の憩いの場である。池に流れ込む湧き水が龍の口から出ていたりして、最近はちょっとしたパワースポットとしても人気のようだ。ちょうどこの駅から出ている支線は大神宮が終点で、しかもここしばらく乗っていない。だからそうなると、むしろ電車の方がKにとっては主目的に近かった。

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2018年8月 5日

サイドストーリー(4)

ss04.png今回のサイドストーリーは、"大人のための下町散策マガジン"「歩の達人」から、コラムニスト:漂泊漫太郎氏の記事「坂下地蔵」を転載します。

歩の達人 2013年8月号
特集:青砥ヶ谷・奥戸・大神宮

(クリックで拡大)

コラム:坂下地蔵

青砥ヶ谷駅前から短い坂を下った所の遊歩道に立つお地蔵さんは、通称「坂下地蔵」と呼ばれ、付近の住民の間で親しまれている。一方でその坂の方は「地蔵坂」なので、これは"ニワトリが先か卵が先か"の問題に似ていると言えなくもない。あるいは、昨今巷で流行のワードで表現すれば「Win-Winの関係」だろうか?違うか...

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2018年8月 4日

サイドストーリー(3)

サイドストーリー3編目。駅前の鯛焼き屋台のおじさんは、なかなか良い仕事をする職人のようです。

鯛焼き屋台の隠れた逸品

駅ビルの正面口を出た所で、周囲を漂う甘い匂いに一瞬足が止まった。「あ!鯛焼き買って行こう」駅前にいつも屋台を出している鯛焼き屋さんは、このあたりでは美味しいと評判の店。最近この街の八百屋さんでバイトを始めた私、駅前には洋菓子店もあるし、誘惑の種が尽きないので困ってしまう。気分的に「和」の時は鯛焼きだし、「洋」の時は迷わず洋菓子店についつい足が引き寄せられる、といった厄介な事態が発生しちゃうからなのです。

(クリックで拡大) Dscn5741.jpg

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