過去に Nゲージでいくつかレイアウトを作った経験がある事は別項に書いたが、社会人になって以降は全くこの方面の活動は停滞している。唯一、GMの車体キットを購入して少々の改造を楽しむくらいだったが、これももう最後にやってからかれこれ10年近い歳月が流れようとしている。
ここは一念発起して何か作ってやるかという事で、この夏ついに行動開始。レイアウトはちょっと手に負えそうにないので、とりあえず手ごろなパイクでも作ってみるか。気持ちが萎えないように、しばらくリアルタイムで作成過程を公開してゆこうと思うが、はて結末はどうなります事やら。。。
>>解説編 | パイクとは | |||
>>製作編 | その1(8月) | その2(9月) | その3(10月) | その4(11月) |
その5(12月) | その6(完成) | 番外編 | 動画編 | |
>>紹介編 | 探訪記 | 撮影記1, 2 | 鉄道模型ショウ2003 (に展示さる) |
夏休み中に仕上げる意気込みだったが、思いのほか材料が揃わない。地元の模型店はあきらめ、通販に頼ることとし、線路など手配。とりあえずベースとするコルクボード(\298)を近所のマートで仕入れ、ここに収めるプランを練りだす。仕舞う場所も確保して、出来上がった後の準備だけは万端(^^;)。
収納場所は天袋! |
ネットから注文した Nファインのフレキシブルレールが届いた... と思ったらあちらの勘違いでノーマルのフレキ。で、取り替えてくれるとの事だったが、調べてみたら在庫がないんだって。あぁ、なんてこった、送料\1,160払って地元でも買える\560の買い物をしちまった。(--;)
気を取り直してそのフレキの上に、入線予定のB凸電機を置いて記念撮影。このロコ、元はKATOのポケットラインシリーズという電機と貨車2両がセットで\2,500というしろもの。パンタもプラ一体成型のおもちゃそのものだったのだが、ちょっと手を加えてやるとそこそこいい感じになった。
一応、下総快速鉄道の旧標準色 |
そして、この機関車を中心に練り上げたのがこんなプラン。と言っても、260x360mmのコルクボード上という狭さだから、単純な O型のエンドレスで直線部もほとんどとれない。モチーフとしては、車両に合わせ、駅から下町の一角に伸びて来た引込線の沿線を、工場内の貨物ホームを中心とした風景として展開する事にした。出来れば高さ方向の変化も欲しいところだが、このシチュエーションではちょっと、トンネルやティンバートレッスルを持ち出すわけにはいかないのがつらい所だ。
さてやっと線路固定の作業にかかる...が、ここでハタと気が付いたのは、レールを切断する為の工具がないではないか。急ぎ、DIY店へ行って金工用の糸鋸セットを仕入れて来て作業再開。いやはやブランクが長いと、何かやろうとするたびに途中でつまづく。
防音対策と水路分の高さ確保のために、ボード上に一枚クッション材を敷く。これはフロア用の30cm角ポリエチレン発泡シートで、表面がベージュっぽい色でフエルト状の繊維が貼られているのを購入。とりあえず線路下だけ水路部分の切り込みを入れ、その奥は後で建物等の配置をもう少し検討してからカットする事にした。型紙に線路を製図したものをこの上から重ねてマーキングするが、ボードに対して変化をつけるために、少々斜めにプランを配置してみた。
本日の設備投資 |
やっと形が見えて来た |
ところがボンドでレールを固定し、動力車が果たして通過するかどうか試験走行を繰り返すうち、プチっと音がして昔から使っていた自作コントローラーがいかれてしまった。何せ元はおやじさんの作った真空管ラヂオから取ってきた部品を多用してるだけに、もう寿命なのかも。TMSの記事を参考に作ったサイリスタ制御の超微速コントローラは、私のお気に入りだったのになー。修理して復活させるか、はたまた市販のを買うか迷う所だが、取り急ぎ9Vのラジオ用電池を買ってきて、これで試運転の方は続行。
サイリスタコントローラー |
天地創造よろしく、地形を作りこんで行く。水路は元々小川が流れていたと想定し、そこを中心として左右が若干高くなっている地形を演出。地面の土台に使ったポリエチレン発泡シートの残りを適当に切って、ペタペタと貼り付けてゆく作業だが、これがなかなかに楽しい。だがそれと同時に、当初のプランは欲張りすぎていて、そんなに色んなものを置けるほどのスペースが無い事が早くもここで判明。計画の大幅な見直しを余儀なくされる。
後方はぶっとい産業道路、とりあえずバルサ材で下地を敷いてみた所。こんな小さなパイクには、いかにも不釣合いな大規模構造物だが、さてうまい事まとまるかどうか...。
地形の下処理 |
バラスト散布にそなえ、路盤部分だけ仮に地面を普請しておく。使ったのは、「HEARTY」というクラフト用の紙粘土だが、なかなか伸びが良くて使いやすかった。軽いし、また、水で柔らかく出来るのも具合がよろしい。
紙粘土が乾いたところで、線路まわりの下塗りをしておく。線路を除いて他を新聞紙でマスキングし、レールにプライマーを吹いた後、全体をチョコレート色でスプレーする。次に水性塗料を薄く溶いて、筆塗りで紙粘土に軽く着色をしておいた。
紙粘土(HEARTY) |
路盤部分 |