写真の撮影方法についてのお問い合わせが多いので、以下にご紹介したいと思います。ただ私はカメラに関しては全くの素人ですので、自分なりに工夫して撮影を行なっていますが、場合によっては回りくどいやり方をしているかも知れません。その辺の所ご了承の上、ご覧頂ければと思います。
使用機材はデジカメで現在は300万画素の物を使用していますが、このパイクの撮影に関しては、全てそれ以前から使っていた単焦点レンズの130万画素カメラによるものです。左下は試しに新しいカメラで改めて撮ってみましたが、さすがに細かいとこまで明瞭ですね。でも使い方が悪いのか、目一杯シャッタースピードを長くして絞っても、前後がかなりぼやけてしまいます。
●カメラ設定 |
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マニュアル設定があまり出来ないカメラなので基本的に Autoでの撮影ですが、モードは「マクロ」を使用しています。当時のエントリー機の中でもこのカメラは比較的接写に強く、対象に10cm程度まで寄って撮影を行なう事が可能でした。フラッシュは、接写の場合光が強すぎて不自然になるので使いません。また、セルフタイマーはシャッターを押す時の手ブレ防止の意味です。シャッターを押してから、落ち着いてじっくり構える事が出来ます。当時は三脚も持っておらず全て手持ち撮影でしたので、なるべく壁や床などに体を付け、ブレないようにして撮影しました。 |
●撮影方法 |
製作中の写真はほぼ室内です。作業時間の都合で夜間での撮影も多かった為、色々と工夫して光をかせぎました。撮影用の照明等も持ち合わせていない為、光は全て通常の室内照明です。良くやったのは、パイク自体を本棚の上等に乗せ、照明器具のすぐそばで撮影する方法。これだと普通の蛍光灯でも充分明るく撮れます。場合によっては右手にカメラ、左手でパイクを持ち、椅子の上に立って照明にかざして撮影、なんて中国雑技団(^^;)のような荒業を駆使したりもしました。但し接着剤がちゃんと硬化した後でないと、建物が落ちたりして泣きを見る事になります。 |
天井にかざして... |
昼間なら窓辺で撮影というパターンも多いですが、中から外向きなのでどうしても逆光気味。あとはベランダという手もありますけど、手すりがどうしても縞々模様の影を落としてしまい、撮影場所が意外に限られます。究極は、危険を冒して手すりの上に乗せて撮影!これだと外の家並みが適度に背景になってくれるので、いい感じの写真が撮れます。但しこれ、無風状態の日に限ります。そして万が一を考えて命綱を付けておかないと、落として階下の住人や通行人に危害を与える事にもなりかねません。
手摺上で撮影中 |
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で、切り取るとこうなる |
まぁ、そこまでするくらいならどこか屋外へ運んでそこで撮影すれば良いのですが、やはり人目のある所での撮影はなかなか集中出来ないし、色々と機材や撮影用車両等も持って行く必要が生じてしまうという事もあります。家でやればすぐPCに取り込んで、結果がどんな具合か確認可能というメリットも大きいですしネ。
「探訪記」の方は昼間の室内撮影ですが、真夏の照りつける日差しを表現する為にちょっとした工夫をしました。撮影時期が冬場だった為、日当たりは室内の奥のほうまで良好なのですが、そのままだとどうしても入射角が斜めで影が長くなってしまいます。パイク本体を傾けるという手もありますが、車両を乗せている場合はこれはNG。そこで秘密兵器、「姿見」の鏡が登場です。これを図のようにパイクにかざす感じで紐で固定し、太陽光を反射させて真上から落とすのです。但し地球は回っていますので、段取り良くやらないとどんどんお日様は逃げて行ってしまいます。それと夏場は日が高い分、室内に差し込まないのでこの方法はとれません。