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 2002/12/01 

というわけで空きコーナーに穴を開け、完成したパワーパックモジュールを設置する。なかなかいい感じだが、ちょっとスイッチ類が目立つので、風景側に目隠し板を設ける事にする。どうせなら情景の一部にしちゃおうって事で、余っていたプラント工場の側板を切り出して取り付けてみた。この区間は、両側から家並みに囲まれている雰囲気を出したかったので、コーナーの演出としてはおあつらえ向きだった。

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目隠しの窓ごし運転(笑)も可
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レイアウト側から覗く

 2002/12/06 

一部でリクエストがあったので、パワーパックの詳細をば。といってもアナログ回路の知識はからきしダメで、こちらのサイトを参考にさせて頂いた。回路は下図の通りだが、トランジスタ使用とはいえマスコンとブレーキを操作するタイプでなく、単純に電圧制御のためだけに使っている。部品点数も少なく、入力はDCジャック経由で9V乾電池を使う(本来は12V用の回路だが)ため、電源部も省略。こんな小さなケースに収めるには、放熱も考えるとこれが限界だろう。ちなみにパーツ類は主にネット通販で揃えたが、総額 \1,200程度で出来上がった。

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変電設備
使い古しACアダプタも活用

もう一つ、メールで発注しておいたのが届いたので使ってみた。これはLOCOという集電性向上剤で、過去にTMS等でも紹介されているのでご存知の方も多いかも。ポイントもないこんな小さなパイクに必要?と言うなかれ、これでもなかなか集電には苦労させられるのだ。第一に機関車が2軸だしカーブも急だし、おまけに線路端に色々とひ弱なもの(^^;)を作り込んでるので、レールクリーニングもままならない。 シーナリィの造形作業で線路も結構汚れてしまったため、B凸はかなりギクシャクした動きだった。そこでこの液体を爪楊枝で両側の車輪にちょいとつけてやり、しばらく慣らし運転でエージングさせると... 

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LOCOを購入
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超スローもバッチリ

期待を裏切らない見事な結果だった。滑らかな走りで、微速度でも大丈夫。車輪トレッドのスパーク汚れもきれいに消えて、指でトンと押してやらないと走り出さない、なんて事も全く無くなった。これで安心して架線柱や線路標識も立てられるというものだ。


 2002/12/07 

本日はアクセサリ類に手をまわす。種は KATOの乗用車(90's TOYOTA)セット。これもなかなかの成形なのだが、やはり未塗装のままではちょいと寂しいので、筆塗りで色付けを施す。作業にあたっては、一旦ボディとシャーシをばらし、ガラスも外しておく。ボディは棒の先端に両面テープで仮止めし、塗りやすい状態にしておくと楽だ。塗料は TAMIYAのエナメルだが、やはりこの手のツヤモノには向いてるようで、絵の具の伸びが違うし、乾燥後の鏡面度もピカイチ。セット 6台のうち、とりあえず今日は Vitz、NOAH、CROWN の 3台を塗り上げた。

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施工前:白無垢Vitz
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施工後:ブロンズ色Vitz

ついでに自転車の方も用意しているのだが、こちらは TOMIX製でフレームは自転車乗りから見てもなかなか良いプロフィールをしているが、いかに MTBとはいえタイヤが太過ぎるきらいがあるので、これを思い切ってニッパーで切り落とし、0.3φの真鍮線で作った極小ワッカを瞬間接着剤で付け直した。ここまで来ると、さすがに顕微鏡が欲しくなるような作業。クシャミでもしようものなら米粒自転車がどこかへ吹っ飛び、青ざめてカーペットの上を捜索しまくる事態に陥る。

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上:実用車/下:パスハン

 2002/12/14 

さていよいよ最終コーナーをまわった感もあるが、仕上げに架線柱と電柱を立てる。ここまで引っ張って来たのは、やはり作業のしやすさで、一度これを立ててしまうとなかなかその内側へは手を伸ばしにくくなるからだ。架線柱は GMのセットを購入してはあったのだが、やはり木製のタイプにしたくなって結局自作となる。材料はφ2mmのプラ棒で、これにプラ版から切り出した梁を貼り合わせてφ0.3の真鍮線で吊る。柱本体は茶色で塗装したが、どうも木材の感じが出なかったので半乾きのうちに粉をまぶした。何の粉かというと、使い残しの龍角散!でもこれがなかなかいい感じに仕上がるからばかに出来ない。

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仮台で塗装中
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道路周りも賑やかになって来た

電柱の方もこれまた GMのキットを購入済だったが、会社の行き帰りにそこらの道路のを観察してみるとどうも背が低すぎるし、実際は円柱でなくビミョーに円錐形なので、架線柱セットの方から片側の柱を切り出して流用してみた。胴体に巻く広告看板は電柱キットのシールをそのまま使ったが、さすがにこれは良く出来てる。続いて踏切、これまた GMのキット、もうグリーンマックスさまさまですな。そのまま接着で組み立てると開閉不可だが、手元にたまたま時計用の極小ネジがあったので、タップを立てて竿を留めた。これで少なくとも、列車が来ないのに閉まりっぱなしという事態は避けられる。

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夕陽の踏切、列車は来るのか?

 2002/12/15 

仕上げの小物類、すなわち標識,看板,手摺や梯子,民家の庭先とか工場,ホーム上のジャンクなど雑多なものを作成。ホーム上に置いた資材袋は、紙粘土をカンピョウ状に伸ばしてそれをティッシュでノリ巻きにし、適当な長さにハサミで切ってやる。積み重ねは固まる前にやっておかないと、後からでは不自然に浮いてしまうので注意が必要。クレーン傍のガジェットっぽいもの、実は床下機器のプラブロックからの切り出しだが、上から青いビニールシートを被せてごまかしてある。シートはティッシュを切ったもので、被せた状態で上から青い絵の具を垂らし、着色と成形を同時に行なった。

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ホーム上も生活感(!?)が出て来た

あとは予定の工事を2〜3残すのみとなったが、次の週末にはそれも完了するだろう。人形を配置して、めでたく出発式でも執り行おうか。というわけで、何とか冬休み前にはこの連載も完結出来そうではある。

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