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 2002/09/01 

バラスト散布を開始する。この辺が線路作りで一番楽しい作業だが、同時に忍耐を要するお仕事でもある。なんせNゲージだと、直径コンマ数mmオーダーの砂粒を敷き詰めてゆくわけだから、大変だ。まずはパラパラと手で撒いた後に、小さな筆で形良く成形して行く。
だいたい形の出来た所で、中性洗剤を微量まぜた水を霧吹きで吹いて砂を湿らせ、次に木工用ボンドを薄く溶いた溶液をスポイトに含ませて、一滴一滴、滴らせてやる。しばらく置いて半乾きになった頃、レールや枕木の上に付着した砂粒を極小ピンセットで取り除く。う〜ん、気の短い人には出来ませんネ。これぐらいのパイクだからいいけど、大型レイアウトだったら投げ出してしまいそうなフェーズでした。

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バラスト散布を完了

 2002/09/08 

今日は水路部分をチマチマと作っている。最初の予定じゃもっと奥から流れて来るはずだったが、配置の関係でぐっと短縮。線路のすぐ先でもう暗渠に潜る事にしてしまった。流れは清冽な...としたいのが人情だが、このロケーションではしっくり来ないのは当然で、仕方なく淀んだ流れで落ち着く。
鉄橋も橋台もプラ版から自作。緑の鉄橋はIビームのシンプルなもの、橋台は煉瓦積みをカッターナイフのスジ彫りで表現した。水面はボードの裏面からアクリル板をあて、水面側を濃いグリーン、反対側を黒に塗る。その上から透明なビニール系接着剤で、流れ模様を作った。周囲を囲む石垣は、ボール紙にディンプル模様のペーパータオルを貼り合わせて作った。左手の線路は、土に埋もれた感じを出すために悪戦苦闘中。。。

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水路と小径間のIビーム(工型桁)

 2002/09/14 

問題の産業道路だが、バルサ材の路盤の上にプラ版を貼り合わせて舗装道路の感じを出す。その際、道路中央部にスペーサをかませて若干盛り上げておいた。おもちゃっぽく無くまとめるには表面の処理がポイントと思うが、めいっぱい艶消しを効かせた塗料で黒灰色をベースとし、その上から白をまだらに吹いて「らしさ」を出した。この後、片側に歩道を付ける予定。
踏切は2箇所あってどちらもカーブしている。まずはガイドレールの設置、これがカーブに合わせてレールを曲げるのにかなり苦労した。踏板の方も直線じゃないもんで、おいそれとは行かない。板をカーブに合わせてカットする事も考えたが、結局紙粘土で埋める工法に落ち着く。

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道路工事中・・・

 2002/09/16 

歩道は何となく表面の感じが似てるなーっと DIY店で思った黒い耐水ペーパー。ふちにコンクリブロックの帯を貼り付けてカットするが、表側からケガいたもんだから、切る時にカッターの刃のダメになるのが早い事! やすりの上をこすってるので当たり前っちゃ当たり前なんだが、次にやる時は裏側からカットする事にしようと痛切に思った。この作業で、カッターの刃をほぼ一本使い切ってしまった。
次に道路のライン引きに入るが、これについてはやり方を色々と迷った。久々に烏口を使うかとも思ったけど、どうも長いブランクを経た手先に自信がない。細い白テープでも貼って済ます事も考えたが、実感的にはなりそうもない。結局無難にマスキングテープで覆い、カッターでカットして露出させた所をさっと筆塗りする方法で切り抜ける。

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道路ほぼ完成

ここらでもう一度試運転をしておこう。塗装で汚れたレール天面を磨いておもむろに機関車を走らす。...が、踏切の所でガクンと止まってしまう。何度磨きなおしてもダメ... うぅ、何でだ。良く見ると、車軸下のふくらみ部分が踏切のレール間の路面にぶつかっている。一応レイアウト側は、レール面より飛び出さない様には作ってあるのだが。
この機関車は、組み立て式線路に置いてもポイントでギクシャクした動きをしてたが、どうもこのふくらみに原因があるらしい。思い切って分解し、ダイキャストのブロックをやすりで平らに削ってしまった。部分的に少々肉薄になったが、折れる事はないだろう。組み立てて線路に乗せると、今度はスムーズに一周してくれるようになった。

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四角く光ってるのが削ったとこ

 2002/09/29 

そろそろ上モノを作って行かないと、パイクの雰囲気がなかなか見えて来ない。という事で、まずは一番中心に来る貨物ホームの上屋から製作に着手。ところが、屋根裏の梁構造から作り出すという手間のかかる事をやり出したもんだから、なかなか作業が捗らない。どうせ設置しちゃえばほとんど見えなくなる所なのに、この懲りようは何だ。実はこの建物にはモデルとなった実物があるのだが、それに対する思い入れもあって少々まじめに作りたかったのだ。屋根を小さめに作ったのでかなり雰囲気は異なるものになったが、プロトについての種明かしはまた後ほど。

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梁構造製作中
Dummy Photo
屋根はまだ塗装前

材料としては、柱と屋根の骨格は1mm角材、壁はプラ板に縦のスジ彫り。窓は観念して透明のスチロール版にカラス口で桟を書いたが、久々に引っぱり出したこの製図道具には見事に錆が浮いていた。水色に塗った引戸はGMキットから切り取って流用、トタン屋根の表現は以前TMSで見かけたような気がするが、アルミ箔を波板2枚でサンドイッチして成型。補強の為、裏側にエポキシ接着剤を厚塗りして固めた。ここまででまるまる2日がかり、あぁ疲れた。

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