Rail & Bikes editorial postscript  ~ 鉄路と自転車な日々@東京西郊 ~

廃線探索

「廃線」という言葉を実に久し振りに打ったような気がしますが、某廃線跡へ先日行ってまいりました。これまた久しぶりの輪行で。久し振り過ぎて「輪行」という変換がなかなか出て来なかったり...(笑)
お天気も良く風も無く、ポカポカ暖かの日溜まりサイクリングでした。年内にはレポートまとめたいと思います。

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東青梅駅

用事で青梅市役所へ行ったついでに、東青梅駅のホーム延伸準備状況を覗いて来た。中央青梅線グリーン車2両増結に対応する工事である。青梅線でも各駅で工事が進んでいるが、ここ東青梅は駅両端が踏切に遮られている上、ここから青梅方面は単線となる為に分岐器があって、そのままでは延伸出来ない。そこで、現状1面2線のホームを1面1線化し、青梅方の分岐器を撤去してその跡地へホームを延ばすらしい。要は、上下列車の交換可能だった駅を、棒線化してしまうという事だ。現在ホーム自体の工事はまだ着手されていないようだが、立川方の上り線側に分岐器が設置されていた。

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青梅方ホーム先端部

謎の建物

新京成線は前原付近にあった謎の建物について書きました。そして、記憶を頼りに執筆しながら調べていたところ、この建物が何であるか判明!記事中よりそちらのサイトへもリンクを張っていますので、沿線の方、ご興味のある方はどうぞ。

>> 謎の建物 <<
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方南町支線の風景

東京メトロ丸ノ内線の方南町支線に初めて乗ったのは5年ほど前、「電鉄乗換駅の風情」シリーズで中野坂上駅を訪れた際、ついでに終点まで往復して来たという経緯です。当時はまだ方南町駅の改良前で、方南町行きは3両の短い編成のみ。駅もバリアフリー化されておらず、一昔前の地下鉄駅の風情を醸し出しておりました。今回、その時の写真を元に記事をまとめましたが、本来なら現状を見に行きたいところですね。

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京成はなぜ「国内最速」になれたのか

Img_7239.jpgタイトルから、成田スカイアクセス開業の技術的背景などを解説しているのかと思ったが、読んでみたら全然違った。京成創立から現在に至るまでの、苦難を乗り越えて来た歴史を時系列的に網羅して紹介している本であった。

内容的にほぼ知っている事項がほとんどで、私としては特に目新しい発見は無かったが、記述が非常に詳細でエピソードも多々含んでいるので、京成初心者向け入門書としては完璧と言えるだろう。

例えば、筑波高速の件で東武根津社長の逆鱗に触れたとか、谷津遊園~ヘルスセンター間の遊覧鉄道に九十九里の車両を転用予定だったとか、そんな話までちゃんと載っている。著者は、廃線跡や未成線、新線計画などを主に研究しているので、京成に纏わるその辺の内容も豊富。もちろん白髭線、谷津支線や上野地下線への国鉄車両疎開についても書いてある。

この本の話の流れとしては、数々の困難を克服して国際空港アクセスで躍進を遂げた、とまとめる筈だったのだろうが、現在のコロナ渦の状況も反映し、巻頭にガラガラの現況をリポートした乗車記も付け加えられている点、むやみに美化していないのは好感が持てる。総合的に、私にとって大変興味深い書籍であった。