タイトルから、成田スカイアクセス開業の技術的背景などを解説しているのかと思ったが、読んでみたら全然違った。京成創立から現在に至るまでの、苦難を乗り越えて来た歴史を時系列的に網羅して紹介している本であった。
内容的にほぼ知っている事項がほとんどで、私としては特に目新しい発見は無かったが、記述が非常に詳細でエピソードも多々含んでいるので、京成初心者向け入門書としては完璧と言えるだろう。
例えば、筑波高速の件で東武根津社長の逆鱗に触れたとか、谷津遊園~ヘルスセンター間の遊覧鉄道に九十九里の車両を転用予定だったとか、そんな話までちゃんと載っている。著者は、廃線跡や未成線、新線計画などを主に研究しているので、京成に纏わるその辺の内容も豊富。もちろん白髭線、谷津支線や上野地下線への国鉄車両疎開についても書いてある。
この本の話の流れとしては、数々の困難を克服して国際空港アクセスで躍進を遂げた、とまとめる筈だったのだろうが、現在のコロナ渦の状況も反映し、巻頭にガラガラの現況をリポートした乗車記も付け加えられている点、むやみに美化していないのは好感が持てる。総合的に、私にとって大変興味深い書籍であった。
和寒 返信
お久しぶりです、和寒です。
実は神保町(書泉)も御無沙汰状態です。
そろそろ神保町(書泉)に行こうかな、と思っていたところなので、心に留めておきます。 Φ(..)
H.Kumaから和寒への返信 返信
和寒さん、ご無沙汰しております。
私も神保町には行ってないですねぇ…
本は書店で買わなきゃと思いつつ、ついネットでポチってしまいます。
この本も、たまたまTwitter上の情報からそのまま即断で購入に至ったという経緯でして(^^;)