Rail & Bikes editorial postscript  ~ 鉄路と自転車な日々@東京西郊 ~

雑誌購入

何も予定のない夏休み用にと、久し振りに買った雑誌2冊。鉄道ピクトリアルは2011年8月号の地方私鉄特集を買って以来だから10年ぶり、東京人に至っては2009年8月の「踏切、鉄橋、ガード下」を購入したのが最後だから、実に12年ぶりです。まぁ時間もたっぷりあるから、ジックリちびちびと読む事に致しましょうかね。

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京成はなぜ「国内最速」になれたのか

Img_7239.jpgタイトルから、成田スカイアクセス開業の技術的背景などを解説しているのかと思ったが、読んでみたら全然違った。京成創立から現在に至るまでの、苦難を乗り越えて来た歴史を時系列的に網羅して紹介している本であった。

内容的にほぼ知っている事項がほとんどで、私としては特に目新しい発見は無かったが、記述が非常に詳細でエピソードも多々含んでいるので、京成初心者向け入門書としては完璧と言えるだろう。

例えば、筑波高速の件で東武根津社長の逆鱗に触れたとか、谷津遊園~ヘルスセンター間の遊覧鉄道に九十九里の車両を転用予定だったとか、そんな話までちゃんと載っている。著者は、廃線跡や未成線、新線計画などを主に研究しているので、京成に纏わるその辺の内容も豊富。もちろん白髭線、谷津支線や上野地下線への国鉄車両疎開についても書いてある。

この本の話の流れとしては、数々の困難を克服して国際空港アクセスで躍進を遂げた、とまとめる筈だったのだろうが、現在のコロナ渦の状況も反映し、巻頭にガラガラの現況をリポートした乗車記も付け加えられている点、むやみに美化していないのは好感が持てる。総合的に、私にとって大変興味深い書籍であった。

バッタを倒しにアフリカへ

Img_7203.jpg新聞の書評を読んで、面白そうだなと思って購入。著者はポスドクでバッタ研究にその身をささげる方。私は知らなかったが、ネット上でも結構名が知られているようだ。本書はその研究成果が詳細に記述されているわけではないが、主にバッタを追い求めるフィールドワークに纏わる苦労話が大変な熱量を持って書かれていて圧巻だ。作者の人柄か、あるいはその文体によるものか、ページを捲るたびにグイグイ引き込まれ、一気に読んでしまった。表紙カバーはちょっと遊び過ぎ、あらかた編集側の思い付きだろうが、やるならもうちょっと可愛く(笑)

東京人

Img_4550.jpg散達に続いて今月は東京人も購入。冬休みの読み物にと考えての確保ですが、もう読み始めちゃってるんですよね、実際のところ。特集は「寅さんと東京」。

お茶とあんこ

Img_4532.jpgなかなか画期的な特集タイトルだと思いますね、「お茶とあんこ」。聞くところによると幼少の頃の私、親戚の間では饅頭好きで有名だったそうです。ええ、もちろん今も餡子モノは大好きですから、思わず購入に至ってしまったというわけです(笑)

これから誌面と向き合う段階ですが、あんこテロにやられて載っている和菓子屋さんへ次々買いに走る、なんて事にならないよう注意しなくては...。