前回、ビデオテープのメディア変換を行なった事を書いたが、今回は音楽用のカセットテープである。ずっと放置しておいたが、実はこれも結構際どい状況になっているのかと思う。何しろ手元の環境でカセットテープを再生出来る装置は、家族の中で唯一、私が持っているオーディオミニコンポのみとなってしまった。
それとて、買った時には既に CD,MDが全盛の時代で、カセット再生はおまけ的に付いていた位である。当時これを使って一生懸命にカセットを MDに移す作業を行なったが、その写した先の MDの状況たるや御存知の通りで、これは全くの徒労に終わってしまったと言わざるを得ない。それで、改めてカセットのアナログ音源を、そのままパソコンに取り込んでしまおうと考えたわけである。
まずは接続方法だが、コンポのヘッドホン出力と PCのサウンドボードの LINE-IN端子をケーブルで繋ぐ。いつ購入したものか分からないが、幸い手元に両側のピンジャック形状が適合するケーブルがあったので、それを利用した。次に録音方法だが、この手の作業を行なう定番ツールとして「SoundEngine Free」というツールを利用させてもらった。これで WAVファイルが出来るので、「Free Audio Converter」で MP3形式に変換してやる。それを iTunesにドラッグすると、目出度くライブラリーに収める事が出来た。
しかしこれ、やり出してみると分かるが、時間もかかるし、なかなか面倒な作業である。そしてその割に物によってテープに宿命のワウフラが少々あったりして、出来上がったものを聞くとちょっと品質的にガッカリしたりするのだ。なので、手持ちの全部をコンバートする事は諦め、エアチェックしたドラマや企画モノ等を中心に、他で入手出来ないのをチョイスする事にした次第。MDに落とした時はカセットのケースをスキャンして凝ったラベルを作ったりもしたが、今回は PC内に画像データとして登録すれば済むので多少は楽だ。さてこれが一段落したら、次は写真のネガフィルムが待っている。
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