これまでお披露目されずに埋もれて来た写真の中から、線路を主な被写体としたものをチョイスしてここにアルバムとしてご笑覧いただく事にします。過去に撮り溜めた写真から線路のみ、又は線路主体で車両が脇役となっているものを基本として(多少の例外は出て来るかも知れませんが)、フォルダの中を探って見つかったものから順次ご紹介します。既公開分で線路を中心にトリミングし直した写真も含めております。
> 線路萌え <
これまでお披露目されずに埋もれて来た写真の中から、線路を主な被写体としたものをチョイスしてここにアルバムとしてご笑覧いただく事にします。過去に撮り溜めた写真から線路のみ、又は線路主体で車両が脇役となっているものを基本として(多少の例外は出て来るかも知れませんが)、フォルダの中を探って見つかったものから順次ご紹介します。既公開分で線路を中心にトリミングし直した写真も含めております。
鉄道好きで著名な、かのタモリ氏も、いつぞやの番組で線路フェチを公言していましたし、最近は線路を主な題材にしたサイトや企画も多くなって来ました。かくいう私も実は線路好き、どこまでも平行を保って延びてゆく2本のレール、そしてそれを頑強に固定する枕木やバラストの風情に魅力を感じます。ついでに言うと草生した犬走りや鉄骨の架線柱なんかにも萌えるから、ある意味では「広義の線路」好きと言えるのかも知れません。
しかしながら今まで自分としては、線路写真を撮るのはその叙情性からでなく資料としての場合が多かったです。そしてその際は、線路だけだと単調になるとの配慮から車両を入れて写すケースが大体でありました。それは、その方が見る人も楽しいだろうと思うからなのです。そういうわけでページ掲載用には車両の入った構図の写真を使い、線路のみのものは撮っても大抵不採用となってしまう、そんな写真に光を当てようとの目論見もあるリサイクル企画です(^^;)。
ちなみに過去にいくつか踏切シリーズの連載をやった位だから、線路と共に「踏切もえ」でもあります。 ...ん?
参考リンク:
・レイルエンヂニアリング
・デイリーポータルZ:狭軌はセクシーだ
・ちょっと見てきて:線路がいっぱいあるとこみたいわぁ
ヶ太郎 返信
友人にも、車両には関心がないけれど、
線路萌えがいました。
なるほど、「線路が好き!」は、
たしかにあるかもしれません。
ポイントなんて、
見ていてウットリしちゃいますもん。
ナローと併用なんていったらもう♪
撮り鉄、乗り鉄、廃鉄……
新たなカテゴリーになるかもしれませんね。
H.Kuma 返信
ヶ太郎さん、コメントありがとうございます。
ポイントはいいですねぇ。複雑な機構のダブルスリップとか、2種の軌間が併用になってるのとか大好物です。特に私的には、カーブからカーブが分岐するという離れ業をさりげなくやってのけるカーブポイントが好きです。ま、模型の狭いスペースのレイアウトで重宝するってのもあるんですけども(笑)
直感ですが、フレキシブルレールを使う人には線路好きが多いかも知れない… 自分含めて、そんな気がします。
和寒 返信
たいへん興味深く拝読しました。
とくに常北太田はツボでしたね。萌えと燃えの両方の要素を感じました。
【燃え――辛口の批判要素】
私は仕事柄、常北太田のような線形には猛烈な違和感を覚えます。
「終点直前に反向曲線(Sカーブ)だとぉ!?」
「カント・スラックの設定は? トランションとれてる? 乗り心地悪そう!」
「乗り心地以前に脱線のおそれないか? 線形以上に、ジョイントが折れてる!」
「こんなの今のレギュレーションでは許されるわけないじゃん」
「鉄道ってのはあくまでも直線が基本! 曲線は邪道!」
……という感じで、要するに、白地図に線を引くならば、という目で見てしまうのです。
趣味的ではないものの見方ではありますが、鉄道はかくあるべき、という視点はどうしても捨てられません。
ただし、記事での視点を否定するわけではありません。
こんな線形は、たとえ昔のことでも、つくりたくてつくったはずがないからです。
【萌え――どうしてこうなった? 歴史的分析要素】
では何故、常北太田ではこんな線形を採ったのか。
根拠文献はないですが、空中写真にヒントがあります。
http://w3land.mlit.go.jp/Air/photo400/74/ckt-74-10/c23/ckt-74-10_c23_62.jpg
この空中写真をみれば一目瞭然。
おそらく日立電鉄は、里川を越えて曲線を曲がりきったところから、そのまま真っすぐ北上を企図していたと考えられます。
Kuma様撮影の写真奥のカーブは、実は分岐器に相当していると考えればわかりやすい。
常北太田は本線から分岐した留置線上に設けられた駅、と解釈できます。
(駅用地東側の区割りもかなり怪しい)
曲線そのものよりも、こういう歴史の綾に、私はまさに萌えますね(笑)。
同じ線路に萌えるにも、違う萌え断面もありますよ、という話でした。
派生して、地形図を見渡しながら、日立電鉄そのものの線形の不思議(久慈浜<現在の地形図では茨城港>を起点に考えると実は極めて素直な線形だったりする。但し大甕以北は迷走した感あり)、茨城鉄道と長倉線にまで目が行って、久々に楽しめました。
長文御無礼。
H.Kuma 返信
和寒さん、コメントありがとうございます。
同じ萌えでも色々な方向性がありますね。
さすが読みが深いというか、計画レベルでは実際、里美村方面への延伸計画があったような事をどこかのサイトで読みました。
日立電鉄は廃止前年に一度お名残り乗車で行ったきりですが、歴史的側面も追ってみると色々と興味深そうではあります。
それと、久しぶりにこのエリアのマップを見てみたら、水郡線の常陸太田駅がすっかり変わってしまっているのにビックリ。
以前は改札が道路挟んで日立電鉄と向い合うような位置だったのに、今は駅舎が反対側になってしまったのですね。
そして日立電鉄の駅跡も一部道路に転用されてしまったようで、一帯の区割りもガラッと変わっています。
和寒 返信
日立電鉄の計画、ということで、故・中川先生の「茨城県に民営鉄道史」をひもといてみました。
やはりというべきか、里美までの延伸計画が当初はうたわれていたとか。
それが、常北太田まで開業させる際、資金の手当が厳しくなって、開業早々に延伸計画はとりさげられたそうです。
→見立てが合っていてよかった!(そこか!)