今さらながら読んでみました、つげ義春の「猫町紀行」。随筆集「貧困旅行記」の中の一編です。その舞台が犬目宿とされてますが、どうもそこへ到達したとはあまりハッキリと書いてませんね。
旧街道を車で探訪してる最中に一瞬横切った宿場町が、はたして犬目か野田尻か、いずれにしろこのあたりの宿場であった事だけは確かです。でも文章中に出て来るような道は地図で確認する限り存在しないようですから、やはりそれは幻の猫町だったのかも知れません。
実は氏の漫画もジックリ読んだことはないのです。でも何度かその独特な絵を見かけた事はあります。文章もそのタッチに似て何となくドロドロした感じなのかなと勝手に思ってましたが、意外にもあっさりした印象で普通にすんなりと読めてしまいました。挿絵もいいですが、要所に挿入されている筆者撮影のモノクロ写真がまた凄い。これはなかなか良いものを見せてもらいました。
Chitetsu 返信
こんにちは。
つげ義春さんの著書、すごく暗くドロドロしてそうに見えて取っ付きにくい印象がありますが、読んでみると面白いですね。
おっしゃるように文中の写真、結構痺れます。
私は猫町の話がつげさんの著作で一番好きで、何度も読みました。
犬目宿、私も行きました^o^。
H.Kuma 返信
おぉ、Chitetsuさん、私のような者のブログにお出でいただき光栄に思います。猫町を標榜する地域は数多くありますが、私の地元青梅もその一つでして、そんな点からもこの一編はちょっと気になってました。
Chitetsuさんも犬目宿、行かれたんですねぇー。ああいった昔の宿場の空気を残している街並みを、いつの日かレイアウトの中に再現してみたいものです。