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鳥沢駅から国道を少し東へ走ると、町を抜けるあたりで左へ分岐する道が出て来る。降りて来た車の傾斜角で、初っ端から急坂に喘ぐ事を覚悟する。

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ギアをロー&ローに落とし、クランクをクルクル回しながら登る。頭上には現在の新々甲州街道とでも呼ぼうか、中央自動車道の橋桁が空を覆っている。

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所々に小さな集落があって一時的に勾配が緩くなるが、そこを過ぎると又ひたすら登らされる。いろは坂状の折り返しをこなした所で一休み。汗をかいた体に冷たい風が心地よい。

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恋塚という名の一里塚。この少し手前で富士の絶景が望めたが、電線が邪魔で写真を撮らず。上に行けばいくらでも見えるだろうと思っていたら、そこから先は山かげになってしまいもう二度と拝めなかった。

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人跡まれな山中のカーブを繰り返すと、唐突にパッとこの光景が目の前に広がる。人の営みを感じられてほっとする一瞬、日溜りの中にしばし足を止めて佇んでいた。

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ここ犬目宿は昭和に入ってから大火があったとかで、建物は立て替えられているものが多いそうだが、街並みは全体として旧街道の歴史を感じさせる。

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分岐があって車道は真ん中、右手は中央道の方へ下る道。旧街道は一番左の坂を登って行くが、この先行き止まりと書いてある。

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自転車ならおそらく抜けられるだろうと構わず進む。この先は「新田」という地区になり、道は細いがしばらく街並みが続く。

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民家が無くなるといよいよ山道に突入。久しぶりの山サイ気分だが勘が戻って来ないので慎重にペダルを踏みつつ進んで行く。

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左は山、右手は崖が切れ落ちていて少々怖い。遠くに中央高速の談合坂サービスエリアの展望、その先に大野貯水池らしき水面も見えている。

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山道の途中に「座頭ころがし」という札が立っていた。座頭市の「座頭」だが、この道で盲目の人が崖から落ちて命を落としたという言い伝えがあるそうだ。

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最後はこんな道、そして民家の庭みたいな所へ出てしまう。作業していたおじさんに会釈をしてコンクリートの急坂を転げ落ち、ようやく下の車道と合流した。

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