Rail & Bikes editorial postscript  ~ 鉄路と自転車な日々@東京西郊 ~

BENOTTO氏からのメール

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以前記事にしたBENOTTOのロードだが、その後乗らないままに老朽化がさらに進み、置いておく場所も確保出来なくなったので止む無く処分する事にした。昨年春の事である。

実はそれに先がけて、何とか復活させようと考えていた時期もあった。室外のラック上で長年放置状態にあったので各所が固まってしまい、フレームもかなり錆が来ていた。それで、再生する為にまずはフレームの再塗装を手配してみようかという考えに至り、でもそうするとせっかくのBENOTTOのロゴが見えなくなってしまうという所で悩んでいた。

そこで、一か八かではあるが、自分の中の拙い英語力を総動員してBENOTTO社へメールを送ってみる事にした。フレームに貼るロゴのシールが入手出来ないかと、問い合わせてみたのである。

Hello ! I am BENOTTO rider in japan.

I 'm riding this road racer since 1982.
https://hkuma.com/bike/benotto.html

I do love this bike & BENOTTO frame.

I'm plannning to order this frame repaint,
because it is a little rusty after so many years.

Is there any way to get BENOTTO logo decal
of this type ?

Regards,
H.Kuma

正直、反応はあまり期待していなかった。イタリア語で返事が来たらどうしようかとも思っていた。だが何とかこちらの意図も汲んでくれたみたいで、しばらくして以下の返信があったのだ。

Mr. Kuma:

I'm very happy recieving your email. I´ll ask our offices in Mexico City
about your request, if they have it, surelly they'll contact you.

I invite you to join BENOTTO in facebook.

Regards
Giovanni M. Benotto
Director General
Bicicletas Benotto, C.A.
Caracas - Venezuela
+58-212-4172778
www.benotto.com.ve

短い簡潔な本文だが文末のフッタを見て驚いた。「Benotto」となっているので、創業者一族のかたなのだろう。「Director General」 っていうと社長か会長? 私が長いあいだ乗っていたBENOTTOについて、とても喜んでくれている様子だ。ロゴシールについても、メキシコシティの工場へ申し送りをしていただいた。残念ながら、結局その後工場からの良い知らせをもらう事は出来なかったが、この一件はちょっと心に響いた。BENOTTOを持っていて良かったと感じた出来事だ。

その後しばらくして、余分に借りていたマンションのラック式駐輪場所を返却する必要が生じ、使っていない自転車は処分する事に...。こうしてBENOTTOは市のリサイクルセンター行きとなって私の元を離れる事になった。おそらくスクラップの運命だろうが、最後の手入れをして小綺麗にし、収集場所まで自分の車で運んで行った。

benotto_logo.gif

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