今年の正月に へるん先生の汽車旅行 を読んでから、少しく小泉八雲という人物に興味を持った。むろん以前より知っている著名な作家であるが、その系譜についてもう少し深掘りしたくなったのだ。調べてみると家系図から、八雲の長男:一雄、その長男:時、そのまた長男:凡という系譜が分かった。八雲のひ孫である凡氏は現在、松江にある小泉八雲記念館の館長を務められている。そして私より年齢は若いww
小泉八雲(1850 - 1904)※八雲から見て
小泉一雄氏(1893 - 1965)※子
小泉時氏(1925 - 2009)※孫
小泉凡氏(1961 - )※ひ孫
JR西日本 米子支社 が運営する「山陰いいもの探検隊」サイトに、凡氏の人となりについて書かれた記事を見つけたので以下にリンクしておこう。
「山陰いいもの探検隊」隊員の部屋
旅好きの少年は宿命のように民俗学の道へ:小泉 凡
以下、上記ページより一部引用する。
幼い頃から乗り物が好きだった小泉隊員は、小学校の高学年になると、日帰りでひとり旅に出かけるようになる。中学生になると、急行列車が乗り放題になる国鉄の周遊券で、山梨県や長野県、さらには東北地方まで距離を伸ばして、泊まりがけでひとり旅をするようになった。
凡氏は小さい頃から鉄道少年だったようで、小学生で日帰り一人旅、中学生で既に周遊券を使った宿泊を伴なう旅に出たりもしている。
小泉少年は旅に出ると、必ず日記を書いた。小さくて丁寧な文字、細かく描き込まれた達者なイラスト、何十冊あるいは何百冊か、「備忘録のような」その手帳は大切に残されている。
そして旅に出ると毎回メモ帳に旅日記をしたためていたわけだが、その写真を見て驚いた。もうこれは、そのまま出版出来るレベルの仕上がり具合である。


ちなみに、凡氏の父親である時氏が「多摩のあゆみ」の八雲特集に文章を寄せておられたので、そちらも読んでみた(「多摩のあゆみ」はデジタルアーカイブされていて自由に閲覧可能)
「多摩のあゆみ」第108号 特集 小泉八雲と多摩 2002年11月発行
身内から見た小泉八雲と「雪おんな」の考察:小泉 時
その書き出しはこうだ。
私が若い頃は、今日ほど交通量も多くなく、休みを待ちかねては青梅街道を通り、奥多摩方面へサイクリングに出かけました。青梅線の御嶽駅近くに玉川屋というそば屋があり、小ぶりのざるに盛られた手打ちそばは美味いものでした。
小泉時氏はサイクリストであったと言えるだろうか。鉄道好きな凡氏と自転車好きの時氏、意外なところで Rail&Bikesの嗜好にピッタリな親子と巡り合う事が出来た(笑)
作品「雪女(リンクは青空文庫)」については、小泉家に来たお手伝いさん父娘が青梅出身だった事が縁で、青梅の地にまつわる伝説が著書「怪談」に挿入された、と上記文章で明かされている。
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