今回購入したのは、上に乗っている「中央線誕生」(2016/6)の方である。甲武鉄道飯田町~八王子間の開通までを物語形式で追っていて非常に読みやすいのだが、甲州街道沿い宿場町の反対運動があったという説を主に話を展開している点が気になった。
青木栄一氏の「鉄道忌避伝説の謎」(2006/11)等により鉄道忌避運動の多くはその存在が疑問視されてきたので、最近の出版物にしてはまだこれを肯定的に見ているものがあるのか?(しかもそれを交通新聞社が出している)と、ちょっと驚いた次第である。
今回購入したのは、上に乗っている「中央線誕生」(2016/6)の方である。甲武鉄道飯田町~八王子間の開通までを物語形式で追っていて非常に読みやすいのだが、甲州街道沿い宿場町の反対運動があったという説を主に話を展開している点が気になった。
青木栄一氏の「鉄道忌避伝説の謎」(2006/11)等により鉄道忌避運動の多くはその存在が疑問視されてきたので、最近の出版物にしてはまだこれを肯定的に見ているものがあるのか?(しかもそれを交通新聞社が出している)と、ちょっと驚いた次第である。
ところが、まえがきを良く読んでみると、自費出版本「中央線誕生」(2003/8)が今回新書化されたとの事で、本文自体は「鉄道忌避伝説の謎」よりも以前に執筆されたもののようだ。
実は私もサイト開設当初のコンテンツで中央線に触れた際、鉄道忌避があったという説を鵜呑みにしてそのまま記載し、読者の方からアドバイスをいただき表現を改めた経緯があるので、この辺の問題は非常に興味深い。皆様には、ぜひ両書籍を読み比べていただきたいと思うのである。
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