福知山線での大事故が心に重くのしかかり、ここ数日キーボードに向かう気力があまり沸いて来ない。種々のメディアから流されて来るニュースを見るにつけ、色々と考えさせられてしまう。
公共交通は一人の運転士が多くの人命を預かるものであり、安全は最優先で考慮されなければならない。だが 100%安全なんて事は有り得ないから、諸々の設計や運用をする上で、どこかで線引きをする事は避けられない。その線引きが、我々の鉄道に対する過剰な要求(もっと早くとか安くとか正確にとか)によって、安全をないがしろにする方向へ少なからず引っ張られていないだろうか。
たとえ 1分でも早く目的地へ着こうとする鉄道。そのために、連続するカーブを身をくねらせて高速で通過して行く電車を、これまで快いと感じて来た。接続列車との利便性を確保するために、遅れを目一杯の回復運転で取り戻そうとする努力を、頼もしいと感じて来た。そんな考え方は今後、反省と共に改めなくてはいけないかも知れない。
合掌。