鉄道本と言ったって鉄道絡みのタイトルが付いている文庫をたまたま見つけ、買って読んでみたというだけなのであるが、それがこの2冊。
- 「回想電車」赤川次郎(1999年初版)
- 「鉄道少年」佐川光春(2017年初版)

鉄道本と言ったって鉄道絡みのタイトルが付いている文庫をたまたま見つけ、買って読んでみたというだけなのであるが、それがこの2冊。

赤川次郎氏はご存じの通りミステリー作家で「幽霊列車」なる作品もある位だが、本書は9編程が収められた非ミステリーな短編集。その最後の一編が表題の「回想電車」だ。「回送」でなく「回想」。深夜の電車に乗った「彼」、その目の前にかつての恋人や同僚など、次々と懐かしい顔が姿を現す。それは夢か真か...そして翌朝、電車の中で... という展開は何となく読めてしまったが、歳食って来るとこういう物語は身に染みる。
「鉄道少年」の方は、幼少期の記憶を失った施設育ちの主人公が、鉄道検査員として働きつつ、雑誌の編集を通して知ったある事象を元に、失われた自分の過去を探す旅に出るというストーリー。ちょっと切り口が面白いのだが、随所に出て来る車両解説や各地路線の特色等の記述が、文学作品としては少々説明が煩く感じた。それらが物語の主幹とあまり関係なく、何かの伏線になっているという事でも無いので、単に鉄道ファン向けのサービスなのか?という疑問を感じた次第。
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