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  山梨交通鉄道線 YAMANASHI TRAMWAY [8]  

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□巨摩高校前〜長沢新町

巨摩高校前からもう少し進むと、何と道路端に小さなホームが!(写真24.) ...なわけないか。でもこれ、何となくホームに見えない事もありません。やがて軌道跡は瀧沢川を渡るが、ここからは山の向こうに霊峰富士が顔を出しているのが望める(写真上)。遮るものの無い鉄橋上を渡りながら電車の車窓から眺める富士山は、さぞや名勝だったに違いない。

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24. 巨摩高校前付近
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25. 小笠原付近
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26. 古市場付近
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27. 荊沢付近

橋を渡りきると小笠原の街中へ。ちょうど道路工事中の箇所があったが、ここにもやはり「廃軌道」の文字が(写真25.)、何だか自分の事のようで嬉しくなって来た。「廃軌道」ってあまり深く考えなかったけど、意味的には止された軌道でなく、道跡の路なんでしょうね、きっと。

古市場を経てお寺の脇を通過(写真26.)、荊沢駅跡を過ぎて少し走ると坪川を渡る。川堤にかけて道路は結構な勾配で登っているが、当時の電車もかなり苦しそうに、モーターを唸らせながら走ったのだろうか。空へと向かう道路の向こうに、綿菓子のような千切れ雲が二つ三つ浮かんでいた。

ここで写真を撮っていると、山梨交通の路線バスが追い越していった(写真27.)。ご覧のように国際興業グループ仕様そのままの塗装で、都心で見かけるのと変わらない。元は独自の塗色だったが、最近のものは徐々にこうなって来ているらしい。でも、こうして今も甲府〜鰍沢を結んで軌道跡を走る路線が存在するというのは、なかなかに嬉しい事だ。

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