怒りのセダン

始めまして。私の、心が痛い話です。

ある日会社からの帰り道、車がやや渋滞している大通りを走っていると、突然後ろからクラクションを連打してぴったりと後ろにくっつけてくる白いセダンが。ドライバーはなにやら怒鳴っています。そして今度は追い抜きざまに思い切り幅寄せし、車を停止させました。
怒りの対象は明らかに私らしいのですが、自分には思い当たることがないのです。もちろん接触などしていないし、無理なすり抜けもしていません。相手にすることもあるまいと思い、ガードレールの切れ目から歩道に逃れ、そのまま進みました。
それから少し先の交差点で信号待ちをしていると、運悪くまたその車が信号待ちの先頭で止まりました。そして今度はドライバーが降りてきて、怒鳴りながら私に向かってきます。怒りの理由がわからないだけに、そのドライバーに対して得体の知れない恐怖を感じ、大慌てで逃げました。
ところが、あまりに慌ててがむしゃらにペダルを踏んだもので、3メートルぐらい進んだところでペダルを踏み外し転倒。でも0.5秒以内に起き上がって逃げ続けました。
結局それ以上追っては来ず、いくつか角を曲った路地で立ち止まるとどっと汗が流れ出たのでした。
転倒の際の怪我は膝の擦り傷だけ(Gパンに穴が開いてしまった)でしたが、サイクルメーターが台座からもげてなくなっていました。再び件の交差点に戻ってメーターを探した時の惨めな気持ちと、持って行き場のない怒りは、今も忘れることができません。

コメント[1]

(K)さんどうも。
そのスジの車だったら恐いですね>怒りのセダン

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