砂利ゴケ

 奥多摩の日原へ出かけた時である。帰りに順調に日原街道を下っていたが、氷川の街を一望出来るカーブまでやって来た。ふと見ると道路脇に展望の良さそうな空地があったので、そこで一服しようと思った。ハンドルを向けたがスピードに乗っていたため、空地の砂利の上で思いっきり滑った。ずざぁ~~~、っという音が多分していたと思う。気がつくと、天を仰いで地面の上にいる自分を発見した。
 ケガは擦り傷程度でなんて事なかったと思うが、自転車で初めて本格的に「転倒した」という精神的ショックが大きく、その後の走りも全然気合が入らず、ショボショボと家まで帰って来た。

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