Nゲージレイアウトの工作で、 主にストラクチャ類の看板や標識等をプリンター印刷により表現する際に私が使用している用紙を、 その使用例と共にご紹介します。(2019/12)
特徴はとにかく用紙が薄い事で、カットした時に断面の白が殆ど目立たない。 なので断面をタッチアップする等の処理が不要なところが良い。 但し、あまり細かい印刷は出来ないので、用途としては古ぼけたポスターとか、平貼りの大看板類、あるいは歩道のタイル表現などに向いている。 シール用紙で貼り直しがきくタイプだが、粘着力は意外と強力である。
用紙が乳白色の半透明シートなので、透過光式の標識や看板類などの質感を出すのに向いている。 白いプラ板に貼れば、良く街で見かける行灯看板のタッチになる(但し実際に中から光らせると、おそらく光漏れで字が透ける)。 厚手透明プラ板の表面にシートを貼ってプラ板裏側に地色を塗装すると、文字が立体的に浮いた様な表現をする事も可能。 インクの乗りが悪いので、太幅の帯などを印刷するとインクが溜まって用紙を汚してしまう事がある。 その際は原稿を90度回転させ、長手を紙送り方向にもって来ると多少改善するようだ。
シール用紙で試した中では、これが一番細かい印刷が出来る。 但し、素材が薄いプラシートのような物で腰があるので、曲面上に貼るのは避けた方が良い。 縁いっぱいまで印刷すると、カッターでカットした時に印刷箇所のインクがパリっと細く割れ、剥がれてしまう事があるので注意が必要だ。 また、側面を油性ペン等でレタッチすると、滲んで印刷面に回り込む事がある。 シール自体の粘着力はそこそこだ。
写真用紙だけに細かい印刷が可能なので、ちょっとした小物などのペーパークラフト的な制作に重宝する。 光沢を避けたい時には、絹目用紙を使うといい感じになる。 紙厚があるので、印刷後に裏紙をカッターの先端などで丁寧に剥がして、表側の印刷面ギリギリだけを使う事も(なので大面積には不向き)。 接着は木工用ボンドの芋付け、貼り重ねる使い方の場合は裏面に極薄タイプの両面テープを貼る事が多い。 家に常備されている用紙なので、コストパフォーマンスは最高(笑)
自作デカール用紙はこれしか使った事がなく他と比較したわけではないが、バス帯やロゴなどを作った結果はそこそこの仕上がりで自分としては満足している。 白地タイプなのでバックを貼付け先と同じ色にしたい場合は、カメラで撮った画像からペイントツールで色を吸い出し、少し暗めにすると良いようだ。 後は原稿の反転忘れに注意する事(フィギュアのTシャツで実践済ww)と、予備分も一緒に印刷しておくと転写に失敗した場合の気が楽。 用紙は一回で使い切れないので、次回印刷する際はカットした分をボール紙などで継ぎ足してプリンターに通る様にしている。