証言23. 仔象の散歩に遭遇

　昭和37年生まれの者です。小学校のころ船橋に住んでいて、谷津遊園にはよく友人や近所のおにいちゃんたちと家から歩いていきました。入り口のところでやどかりや石亀を売っていたのをおぼえています。

　園内で思い出深いのは、ビックリハウス、ジェットコースター、バラ園などありますが、私が一番好きだったのはタイムマシーン（名前は定かではないのですが）という乗り物で、トロッコに乗って恐竜の世界を進むような物だったと記憶しています。入り口のところに首が動く恐竜がいました。

　また、あるとき園内を、動物園の飼育係の人が、こどもの象を連れて散歩しているのに出会ったことがあります。当時小学生だった私の胸の高さくらいの大きさで全体が長い毛で覆われていた（仔象には毛がはえているのですねえ）のを覚えています。そのとき仔象に触らせてもたったときの手の感触も鮮明に思い出します。それ以来、他のどんな大きな動物園でもそのようなことには遭遇したことがありません。

　私は、小学校６年生まで船橋に住んでいましたが、父の仕事の関係で、浜松に引っ越しました。その後は、一番近くの動物園である浜松動物園にちょくちょく遊びに行っていました。だから、谷津遊園の象が浜松動物園に贈られたことを知ったときは驚きました。いまでも象がいるので今度動物園に行くときには、今いる象が谷津遊園から来た象か、係の人に聞いてみます。

　もっとも、わたしは今、神戸に住んでいるので、すぐには行けないのですが。船橋には、数年前に久しぶり（１５年ぶりくらい）で行きました。本町通がまったくといっていいほど変わっていないのにはびっくりしました。その他は随分変わっていましたが。