2.南氷川地区
次に南氷川の市街地の方へ行って見る。商店街の途中から細い道で斜面を登って行くと、線路跡の陸橋の下をくぐる。 その先「奥多摩しめじ組合」の看板のあるあたりで、道と路盤が同一面となる。ここから奥多摩駅方面へ線路跡を少し戻った所がしめじ組合で、トンネルを利用してきのこの栽培をやっていたようだ。 反対の水根方面は、畑の中を少し進むと閉鎖されたトンネルに至る。 (3,4)
今来た道を下り、青梅街道に出る直前で右折し、さらに細い道へ入る。入口には「むかし道」という案内板が立っており、旧青梅街道が自然歩道として整備されている様だ。 いきなりの急登をトボトボと自転車を押して行く。すでに影は短く、陽射しは容赦なく首筋に照り付ける。森の中に入りほっと一息、と同時にダートだ、ヤレヤレ。やがて、右手上方にトンネルが見えて来て、「むかし道」と線路跡が斜めにクロスしている地点に出た。 (5)
さらに進むが、歩道の左手下にずっと線路跡が平行している。 (6) やがて、道は谷を周りこみ、まっすぐ谷を渡っている線路の上に出た。足元で線路はトンネルへと消えている。 (7,8) その先しばらく静かな山の中を行くと、いきなり正面に車が駐車しており、舗装の道路へと飛び出してしまう。何軒かの民家と、別荘風ログハウスが建ち並んでいる場所だった。
(写真:3) 畑の中に続く線路跡。枕木は見えないが、レールはちゃんと2本伸びている。 |
(写真:4) その先のトンネルは短いが封印。しかし何故か、くぐり抜ける小さなアナが...。 |
(写真:5) 自然歩道「むかし道」を通って行くと、トンネルの逆側へ出た。こもれ日の中に、ポッカリと口を開けるポータルは、しっかりとした大きな断面だった。 (写真:6) 自然歩道のすぐ左手を平行する線路。崖っぷちの吊り戸棚状で、ガードレールも見える。 | |
(写真:7) 谷を渡って、自然歩道から離れて行く線路。山奥の高架線という風情だ。 |
(写真:8) 林間の橋梁は日当たりも良く、すっかりプランターと化していた。ハンドルの乗っている手すりは、足元へ消える線路のポータルの一部。 |
Back to Rail Page