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東武熊谷線は、結局最後まで他の東武の路線と接続する事なく終ってしまいましたが、本来は小泉・太田付近にあった中島飛行機の工場労働者や貨物を運ぶ鉄道として、軍の要請により着手されたものです。
しかし第一期区間として熊谷〜妻沼まで開通したものの、その後二期区間の妻沼〜新小泉に着手した時点で終戦を迎え、2年後、利根川橋梁の橋脚完成をもって工事は凍結されてしまったわけです。
- 昭和17(1942)年 工事認可
- 昭和18(1943)年 第一期区間 熊谷〜妻沼 開通
- 昭和22(1947)年 第二期区間 妻沼〜新小泉 工事中断
- 昭和58(1983)年 全線廃止
さて長い事行きそびれていましたが、今回の探索は輪行で熊谷まで行く事にしました。青梅の自宅から八高線の金子駅まで自走してそこから電車に乗りますが、あれ?窓口にも切符の販売機にもシャッターが降りてるゾ。改札も無人だし、おまけに乗車証明書の発券機には「故障中」の貼り紙が...。発車時刻も迫っているのでとりあえずホームへ。
電車に乗って、早速車掌さんに車補を切ってもらおうと申し出るも、「後でまた来ますから」と言い残して帰ってしまい、その後はまわって来ません。結局、川越、大宮と乗り換えて熊谷に着くまで無札で乗り通し、おそるおそる有人改札へ。
「八高線の金子から乗ったんですケド〜」「ハイ、いくらいくらになります。」疑われたら文句をたれてやろうと用意していた言葉を発する事もなく、あっさりとラチ外へ。そんなわけで、(前置きが長くなりましたが ^^;) ここからやっと探索の始まりです。
1.熊谷〜大幡 | 2.大幡〜妻沼 | 3.妻沼〜西小泉 |
熊谷駅のキハ2000
(写真提供:k-wakaさん)
参考
- 「鉄道廃線跡を歩くIII」宮脇俊三編著
- 熊谷の廃線について ぼへみあん さん
- 熊谷の廃線について 杉山ピーコ さん
- 妻沼線(熊谷線)の写真 k-wakaさん
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