■人呼んで妻沼線

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2.大幡〜妻沼

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 10. 大幡駅付近  11. 大幡駅北方


 やがて国道17号バイパスの高架が見えて来ると、大幡駅跡である。かつては交換設備もあったとの事で、この付近の構内は異様に幅の広い敷地となっている。道路端には赤ペンキの乗った杭が一本、廃止後10数年の歳月を経てたたずんでいた。
 バイパスをくぐった大幡駅の北方もまだ整備が終っておらず、車の入れない広い砂利道が続いている。休日のクラブ活動へ向かうらしい女子高生が二人、ふざけあいながら歩いて行った。しかし、周囲に遮るものがなくなって来ると、向かい風はさらに激しく、ペダルを踏んでも一向にスピードが上がらない。

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 12. 田んぼの中の杭 13. 最後に残された路盤


 周囲の田んぼの中には、敷地の境界を示すらしき杭が点々と並び、異様な景色を作り出している。その先で線路跡は真新しい車道になるが、その直前のワンブロックが最後に残された路盤との事で、テキストの通りに残っていた。
 う〜ん、しかし風はますます強く、砂利道である事も手伝って、行程がはかどらない。まぁ、観察している時間が長いせいもあるのだが... (^^;)

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 14. 妻沼駅へ進入 15. 妻沼駅ホーム跡


 福川を渡るあたりも道路化によりだいぶ変わってしまった様で、当時の雰囲気は無かった。唯一、道路端に「東武鉄道」と書かれた境界標識が地面から顔を出しているのが、かつての線路跡である事を示していた。
 やがて遠くから件のイブキの木が見えて来て、妻沼駅跡へと到着。この木は、かつてホームの後ろに植えられていたものだ。駅付近は「道の隣りに道がある」パターンで、その当時駅前へとつながっていた道が、車道の裏に平行して走っている。ホームのあったと思しき場所には、怪しい土盛りの草藪が続いていた。

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 16. 3本の木と緑十字

 駅構内にあった3本の木は交差点に今も健在だ。そしてその根元には、安全作業を祈る緑十字のモニュメント。ディーゼルのエンジン音も軽やかに、東武バスが一台その後ろを通過して行った。この一画はいまだに空地となっているが、この辺りに駅舎があったのだろうか。
 さて、ここで旧駅の雰囲気に浸っているのも良いのだが、今日はもう少し探索を続ける予定なので、先を急ぐ事としよう。

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