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2006年4月 1日

●10周年を迎えて

Rail and Bikesはこのたび、開設10周年を迎える事となりました。 これも、日頃より皆さまにお引き立て頂いたおかげと感謝しております。 自分の中では「まだ10年だっけ?」というような感覚もありますが、それはおそらくこの年月の間で、ネットを取り巻く環境があまりにも大きく変化してしまった為なのかも知れません。 このサイトの運用を本格的に始めて、もう何十年も時代を経てしまったような... そんな錯覚にも陥ってしまう今日この頃です。

浅間山麓塩田平秋川南岸矢板線跡小河内

私が「Rail and Bike Page」としてここの公開を始めた当初は、個人サイトもまだそれ程多くなく、たまたま同じテーマを扱ったページを見付けると嬉しくなってどんどんリンク集に加えていったものです。 そしてそういった「お仲間」を見付ける手立てとして、当時国内でサイトを総括的に紹介してくれる所は NTT有志(?)の方のやっていた「日本の新着情報」ぐらいしかなく、私も早速申請して掲載して頂きました。 この時の掲載画面は、嬉しくていまだにとっておいてあります。 その後、うちと時を同じくしてサービスを開始した Yahoo! Japan の浸透により、さらにサイト同士の結び付きが広範になって来ました。 この頃はまだロボット型のサーチエンジンが無かったので、ネット上のサイト間を繋いで行く術は、各個人サイト内に置かれているリンク集以外だと、このようなディレクトリ型の検索サービスで紹介してもらう事が頼りだったのです。 うちも早々に Yahoo!にエントリしましたが、まだサイト数の少ないその頃の事、審査もそれ程厳しくなく、申請から数日であっけなく載せて頂き以来今日に至っています。

御岳渓谷秩父鉄道霧ヶ峰パイク展示高ボッチ

当時と今とで大きく異なると感じる事は他にも多いですが、特に PCの性能と通信環境については隔世の感があります。 私の場合で言うと何しろ 486マシンを 144モデムで繋いでシコシコとやっていた時代ですから、その頃のページはどうしたって簡潔にせざるを得ないですし、画像は軽量化のため圧縮処理してサイズも必要最小限。 画面解像度もまだ VGAでしたので、ブラウザを全画面にしたって一度に表示出来る文章の量はたかが知れてます。 従って初期に作ったコンテンツを今になって改めて眺めてみると、画面が広がった分、写真が小さくて汚い、テキストのレイアウトもそのままだとやけにダラダラと横長で読みづらくなっています。 旧構文の htmlと共に何とかしなくちゃいけないと感じつつも、ボリュームが多いもんで手を出しかねているのが実態です。

通信の方も昨今では光LANが当たり前。 当家は今の所初期の ADSLをそのまま使っていますが、次にこういう文章を書く(機会があればですが)時にはきっと我が家にも光が導入されていることでしょう。 そんな環境のお陰で割合と大きな写真も掲載出来る状況になって来ましたが、そうなるとこれまでうまく処理してごまかせていたピンボケ写真なんかが使えなくなってしまうという危惧も、少なからず感じていたりします。

羽村チューリップ畑日立電鉄松江宍道湖狭山湖羽村山口

ネット上に集まるメンバー層も、だいぶ様変わりして来たように感じています。 最初の頃は、やはりある程度 PCに通じている人が中心で、プログラマやコンピュータ方面の関係者、学生さんや若手の社会人などがコアなメンバーだったと思います。 それが昨今ではもう実社会と同じで老若男女入り乱れ、だってPCがプログラミングやゲームの道具から、いまや殆ど家電なみに普及しているのですから、これはもう無理もない話で。 でもそのお陰で、世代や職業や地域を超えた交流というか、普段なかなか話せない人との間でコミュニケーションの出来るところが又、ネットの醍醐味にもなって来ています。

廃線記事を書けば当時を知る年代の方から少なからずお便りを頂きますし、自転車のツーリングレポートではその地方に住む人から感想が...。 鉄道の現場で働かれている方もいますし、自転車の製造に関係している方も。 公に出来ない部分もありますが、病気と向き合っている方、辺境(?)の赴任地で孤軍奮闘している方、転職し新天地で頑張っている方。 忙しい中にも趣味を楽しまれている方、子育て中の方、受験勉強中の方、定年で第二の人生を歩まれている方、遠く海外から見て下さる方など、実に色々な方々がこのサイトを訪問して下さいます。

菱山深沢林道終端駅セクションTeaBreak青梅線多摩川

そんな中で、スタート当初からコンセプトとして掲げている自転車趣味と鉄道趣味のコラボレーションも、一部ではありますが実現出来たのではないかと考えています。 影響されて自転車を買ってしまった鉄道ファンの方、その後ペダルを踏んでいますでしょうか? 誘惑されて廃線探索に精を出すようになった自転車乗りの方、その後楽しんでいますでしょうか? そんな面白さを今後もしばらくの間、お伝えして行けたらな... と思っています。

10年前は小学生だった子供を、今年は成人式に送り出しました。 親である私も確実に10年は歳をとったわけですが、まだまだ体力の衰えが来るまでは多少間がある筈(体型は保証の限りではありませんが...)ですので、健康に注意しつつ活動を続けて行きたいと思います。

これからもぜひ、応援よろしくお願い致します。

さて次に、本サイトにゆかりの方々より頂いたメッセージをご紹介致します。

>> メッセージ <<