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東葛地方のむかし話

地域の伝承として、こんなお話があるそうです。長くなるのであらすじだけ。

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昔々、この近在に葛太郎という一人の男が住んでいた。葛太郎は働き者の百姓で信心深く、毎日せっせと畑仕事に精出していたが、ある年、日照りが続き作物がだめになりかけた。それで思い立って竹筒を持って大神宮へと雨乞いのお水をもらいに行くが、その途中で道に迷ってしまった。

深い森の中、池の畔で泣いているおなご。「わたくしはこの池のものですが、おなかがすいて動けないのです。」葛太郎は不審に思ったが、可哀想なので持っていたお握りをやる。食べ終わると「あぁ、助かりました。ところであなた様は何でこんな所へ?」日照りでお参りの途中、道に迷って困っている事を告げると、たちまちにしておなごは竜へと変身し、葛太郎を背中に乗せて空へと舞い上がった。地上を離れると周囲は一面真っ白な世界となり、彼は何だか夢の中へと落ちて行くような心持ちで、龍の背中で居眠りをしてしまった。

気がつくと夕暮れの刻、葛太郎は自分の家の畑の中に立っていた。夢だったのだろうか。懐に携えていた筈のお握りと竹筒はなくなっていたが、ふと見ると片手には竜の髭のような切れ端が。途端に雨が降り始め、おかげで作物は水を得て生き生きと蘇ったので、彼は髭を小さな社に納め、以後手厚く祀ったという事だ。

コメント

さーて、その社はドコに隠されてるのでしょーか?(^^;

昔、テレビでやっていた「まんが日本昔ばなし」のオープニングを思い出しました。竜に乗った男の子の話は「龍の子太郎」という話なんですね。
近年では「千と千尋・・・」の中にもそんなシーンがありました。
水神社には竜の髭が祀られていて、ときどき不思議なことを引き起こすのでしょうね。

>ぼうずさん

ストーリーとしては第3話の後半で登場させましたが、さすがに工作での仕込みまではしませんでしたね。神社仏閣モノはけっこう難しそうで。

>musashimarumaruさん

あの冒頭のシーンですね。思い出しました。外国ものではネバーエンディングストーリーとか(^^;) 水神様として祀られているのは、竜とか河童とかあるみたいですね。

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