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第2日目 (1996/11/03)



 二日目は、やっと快晴になった。今日は万座鹿沢口駅に、関西方面からの人も含め、総勢16名の草軽ファンが集合する予定だ。時間があるのでとりあえず北軽井沢から二度上峠まで車で往復し、途中二度上駅への林道入口などをチェックして来た。残念ながら新しいゴルフ場が完成しており、こちらから二度上駅跡方面へは抜けられない模様だ。しかし栗平から二度上にかけては、走っている車からも結構はっきりと路盤跡を確認する事が出来た。

 北軽井沢に戻り、いよいよ車から自転車を降ろして走行開始である。とりあえず集合地点までは車道を下って行くが、ミスコースなどで到着は集合時間ギリギリになってしまった。一通り揃って自己紹介などを済ませた後、駅前の河原におりてお昼にする。すぐ後方には草軽の吾妻川橋梁の橋台跡が、我々を見下ろしている。

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万座温泉口駅跡
右手から奥へが駅引き込み部

 今日の探索コースはここから草津温泉までである。当然ほとんど登りで、つッつらい。(^^;) 良くこんな坂を登ったな... などと思いながら今はバス道となっている線路跡を登って行く。万座温泉口の駅跡は "テキスト" =「鉄道廃線跡を歩く」の通り、民家の庭の方へとスイッチバック状の道が引き込まれていた。この辺からやっと勾配も少し緩くなり、快適なサイクリングとなる。

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厳洞沢の橋台

 軌道跡は本道にからんで南に行ったり北をまわったりしているが、ほぼそのままの形で農道が通っており、遥かかなたの浅間山を眺めながらのんびりと走れる。昔の人はこんな景色を眺めながら電車に乗っていたのか... と思うと、無性に草軽に乗りたくなった。厳洞沢ではテキストにも載っている背の高い橋台に一同大喜び。みんなで草を掻き分けて、上の軌道跡へと突進して行った。

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高台から遠く浅間を望める

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林道として残る電車道
なかなかいい雰囲気を残している


 谷所で国道を渡り、そこから先は電車道が林道としてそのまま残っている。カーブや盛り土がなかなかいい雰囲気で続いているが、意外に長くて登りが続くのでさすがにバテてしまった。やっと林道を抜けると、あとは車道を終点の草津温泉までまっすぐである。


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草津温泉駅跡
記念碑の根元には数センチのレールが


 草津温泉駅跡付近の公園にある記念碑には、ほんとに短いレールが残されていた。なお、昭和35年修正の国土地理院発行5万図によれば、駅は図の様に左カーブした先にあった様だ。

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