第2回目の探索、まず手始めは青梅市裏宿の千ヶ瀬バイパス分岐点。 ご覧いただいて分かる通り、ここはまだ工事中で未開通だ。 現在の千ヶ瀬バイパスは、青梅市民センター南側の滝ノ上町で終点となっているが、そこからここまで延伸工事が進められている。 工事は東京都建設局が主体で行なわれているが、ここ数年あまり動きが無いようで、完成時期も不明だ。
Y字の右手奥は下写真の様にフェンスで遮断されており、歩道部も含めて現状は通行出来ないので、番外編とすべきかも知れない。 ここが開通すると分岐の左は旧青梅街道へと名称変更されるだろうが、通過する車がバイパスへ流れるので自転車にとっては走りやすくなると期待している。
2番目のY字路は青梅駅舎を背に駅前通りを進み、青梅街道をそのまま突っ切って正面の細い坂道を下った先。 車もすれ違い出来ないような民家の間の路地が二股に分かれている。
Y字路と言うよりコの字型に近い分岐で、しかも斜面の途中で横方向に分岐するので左右の道で若干の高低差があるのも面白い。 しかしこの2本の路地、300mほど先でまた合流してしまうのが少々残念でもある。
そこから息を切らして急坂を登り返し、昭和レトロ商品博物館などを眺めながら旧青梅街道を東へ。 やって来たのは「住江町」の交差点(左へカーブしているのが旧青梅街道)だ。 ここは秋川街道の分岐点なのだが、写真で右斜め前方にY字分岐している道はそれではない。 秋川街道は右手から直角に青梅街道へ入って来ており、両者の関係だけを見る限り丁字路を成す形となっている。
そしてさらにもう一本、秋川街道に並走する細道が坂を登って合流して来ているので、実質この交差点は五差路という事になる。 写真下は上写真の位置から右にカメラを向けた構図、車の停車しているのが秋川街道で、その右から細道が登って来て合流しているのが分かる。
では冒頭のY字分岐している道は何かというと、旧青梅街道の裏手を並走している生活道路だ。 その分岐部に交番が設けられているのは、これだけ複雑な交差点だからでもあろう。 ここからはその交番右手の生活道路を進み、次のY字路へと向かう。
生活道路を進んで来てNTT東日本の施設脇を通過するとこのY字路が出現する。 元々の昔からあった道は直線状の左側で、右に分岐する道は塀の向こうにある都立青梅総合高校が出来てからのものだろう。
ちなみに、この青梅総合高校が東京府立農林学校として開校したのは1909(明治42)年のことで、その敷地面積は現在でも都立高最大であり、東京ドーム14個分もあるという事だ。
Y10から少し戻って多摩川へ向かう坂を下る。 この通りには映画館「シネマネコ」やダイニング「繭蔵」があり、市内でも割と有名どころのエリアだろう。 シネマネコは東京唯一の木造映画館として知られているが、もともと旧都立繊維試験場として建てられた建物を再活用して使っている。
その前を通過して古い切り通しの坂道を右にカーブしつつ下って行くと、途中で左手後方にY字分岐する道路が現れる。 信号も何も無いので便宜上「シネマネコ下」と勝手に命名しておくが、それがこのY字路である。
坂道の途中にあるY字路はなかなかに面白い。 写真だと右の道路の方が広く、分岐した先でフラットになっているので隣接するマンションのアプローチ部のようにも見えるが、ちゃんとその奥手へと道は続いている。
青梅総合高校の北側を通り奥多摩街道へ出て、東方面へ向かうと次にこのY字路が出現する。 左にカーブしているのは奥多摩街道で東青梅駅前へと続き、右はその駅前を避けてショートカットするバイパス的な道路であるが、何か問題でもあるのか、長らく拡幅工事が中途半端に止まっている状況だ。
古い地図を見ると元々の奥多摩街道は右のバイパスルートであり、左の道は東青梅駅が開業した際に付け替えられたもののようだ。 ここのY字路中央に目立つ白い蔵造りの建物は根岸屋さん、カレーうどんが名物でテレビでもしばしば紹介されている。
今回訪問分も最後に一か所、番外編を。 写真を見て、なんだ勝沼の踏切じゃないか... と思われるだろうが、実際その通りで、ここがY字路になっているのだ。 踏切を渡る左の道路はもちろん旧青梅街道、実はその踏切手前で右へ分岐する道がある。
上の右手にある警報機の辺りを角度を変えて見てみよう。 下写真で、中央の遮断機裏をすり抜けて旧青梅街道から分岐して行く、線路際の細道が確認出来るだろうか?
ここは歩行者専用の通路となっており、もちろん車の通行は不可だ。 元々はもっと道幅があったものと思われるが、青梅鉄道が強引に線路を引いた結果、削られてしまったのかも知れない。 ちょっとY字路と呼ぶには語弊があるからして、敢えて番外編とした次第である。
以上、探索2回目となる今回は青梅駅を中心とした周辺を探索してみたが、主題としていた扇状地に起因するようなY字路はあまり見られなかった。 もっとも、扇状地が本格的に広がるのは東青梅駅より東側になるので、これは無理もない結果と言えるだろう。 次はもう少し東方面を重点的に、河辺駅から小作駅にかけての地域を探索してみようと思う。