Y01(東青梅駅北口)

探索開始は走るに気持ち良い気候の4月中旬某日の朝、記念すべき第一ポイントは東青梅駅近くのこのY字路、「東青梅駅北口」交差点だ。 写真で左右に走る道路手前の標識には「旧青梅街道」と表示されているが、1978年に千ヶ瀬バイパスが開通するまではこちらが青梅街道だった。 そしてここで左に分かれて行くのが旧旧青梅街道?と呼ぶべきだろうか、さらに昔の青梅街道である。
※以下、便宜上「旧旧青梅街道」と記載。マップ内では色のライン

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Y字の又部分は駐車場となっており、特に住戸や商店の類は建てられていない。 実は正面奥から進んで来た旧旧青梅街道は、この交差点を過ぎて画面の背後まで突き抜けており(その先青梅線に遮断されて行止り)、厳密にはY字路ではない。 さらに交差点内で、駅前広場へ至る短い通りも分岐しているので、正確に言うと五差路という事になるだろうか。 自転車で通る時はいつも気を使う場所である。

Y02(JA西東京前)

2番目のY字路へ移動。 と言っても旧青梅街道上を新宿方面へ数分移動するだけの、すぐお隣に位置する。 ここは信号もなく、Y字路と言うよりむしろ本道から脇道が分岐して行くという形態に近いかも知れない。 分かれて行くのは特に街道とかでもなく普通の住宅街の路地で、ここから5ブロックほど進んだ先で先ほどの旧旧青梅街道に合流して終わる。

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ここのランドマークとなっているのはJA西東京東青梅支店のビルで、その正面側は道路に沿ってカーブした形状になっているのが特徴的で目立っている。

Y03(東青梅二丁目)

次は「東青梅二丁目」の交差点。 写真左手前の横断歩道から右奥へ直進しているのが同じく旧青梅街道、左にカーブして分かれて行くのが、入間市の扇町屋へ向かう豊岡街道である。 格としては旧青梅街道が上かと思われるが、ここでは豊岡街道の方の道が太く、カーブしているにも関わらず本道のように見えている。

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左右の街道に挟まれた突き当りにはホンダバイクの専門店。 正面に「HONDA」のロゴマークが掲げられた建物は、ちょっと昭和の佇まいで懐かしい感じがする。 右手にチラッと見えているのは青梅線の踏切を越えて来た道路で、そちらへ行くと線路向こうの奥多摩街道に突き当たる。 なのでここは変則四差路という事になるだろうか?

Y04(青梅市役所北)

4番目のY字路もそのすぐ先にある。 その名は「青梅市役所北」交差点と言う。 マップでご覧いただける通り、ここは逆方向に背中合わせになったY字路の真ん中にもう一本の道が突き刺さったような形態で、全体を総合すると五差路を形成している。

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そのうちの新宿寄りのY字路の分岐点には、民家の前に道標らしき小さな石碑が立っていた。 表面が風化し過ぎて文字なども見えないが、あるいはここは歴史的な分岐、いわゆる追分なのかも知れない。 実際この道路の行く先を地図上で追ってゆくと、職安横を通った先で旧旧青梅街道の跡に合流しているのである。

Y05(旧豊岡街道分岐)

旧青梅街道から離れて少し北上した位置にあるのが、その姿かたちも美しいここ。 最初に行ったY01(東青梅駅北口)から旧旧青梅街道を進んで行った経路途中でもある。 右が旧旧青梅街道、左が旧豊岡街道で、街道と街道を分ける追分である。 青梅・豊岡街道の分岐という意味では、Y03の一世代前に当たる歴史的なY字路だ。

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こちらも分岐点には道標らしき碑が残っているが、何とか判読できる碑文は「南無阿弥陀仏」と読める(脇に解説板らしき木札が立っていたが、こちらは朽ち果てて文字は消えている)。 石碑は旅人の安全を祈っているのかも知れないが、同様の物は道標を兼ねた供養塔としても、国内各地の街道分岐点に見られるようだ。

Y06(東青梅六丁目東)

さらに北上して市街地裏手の丘陵地の麓にある「東青梅六丁目東」交差点。 こちらは左右ほぼ均等な分岐角を持った正統派Y字路だ。 左手が主要道で塩船方面へ続く城山通り、右手は霞川に沿って東南へ進む生活道路になっている。

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分岐部中央は隣接するアパートの駐車場で、特に石碑の類は見られなかった。 このあたりは交通量が少ない割に余裕の道幅。 自転車で走りやすいので、東青梅駅前の雑踏を避けたい際などによく利用していた。

Y番外a

今回訪問の最後に一か所、番外編を。 ここを番外としたのは冒頭でも説明した通り、本来の主旨と違って青梅の扇状地に対して逆向きのY字路だから。 画面奥が奥多摩方向、右から合流するのはY05で左へ分岐した旧豊岡街道、左側を直進して来ているのが現在の豊岡街道である。

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要は新旧豊岡街道の合流(分岐)点なわけで、昔は右へ行っていた旧道に対し、後に真っすぐな新道を通したという事だろう。 Y字路中央は整備されて綺麗な花壇となっており、通る人の目を楽しませてくれていた。

以上、今回は東青梅駅付近を中心に探索してみたわけであるが、分岐としてマクロ的にY字路であっても、実際の道路形状としては必ずしもそうなっていない所が多かった。 道路整備に伴ないトの字型になっていたり、四差路以上の分岐になっていたりで、それは現在の交通事情を考えると仕方ない事なのかも知れない。 そういった点も含め、次回はもう少し西へ進んで青梅駅周辺を中心に探索してみるつもりである。