現地での行動最終日、本日は市内観光を中心とした計画を組んでいる。 まずは早起きをして朝食がてら、函館駅前の朝市へ。 函館へ来たらここは欠かせないが、何と私は初めての訪問、その為に駅前に宿を取ったといっても過言ではない。 ホテルを出て目の前の電車通りを渡り、真っすぐ歩いて行けば5分と経たずに朝市会場に到着だ。 ここは海産物、農産物、飲食店、土産物、その他なんでもある。 朝市の名のごとく、朝早くからやっているのも有り難い。
さて何を食べようか、と入った店は朝市メイン街区を少し外れた食堂。 海鮮丼も魅力だが、いやいや函館朝市と言ったらこれでしょうという事で「イカソーメン定食」をチョイス。 おそらく冷凍ものだろうがさすが函館、イカがすごく長いし甘みもたっぷり、コリコリと歯応えも良くとても美味だった。 食後はお土産なども物色したあと一旦ホテルに戻り、しばし食休み。 今夜もここに連泊するので着替え類は部屋に置き、最小限の荷物にしたリュックでいざ出発だ。
駅・停留所名 | 時刻 | 列車・電車 |
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函館駅前 | 0943 | 函館市電 5系統 函館どつく前行 |
末広町 | 0952 |
昨日で「はこだて旅するパスポート」の有効期限は切れたので、今日は Suicaで市電に乗り降りする。 函館駅前からどつく前行に乗り、十字街の次の末広町電停で下車。 函館山裾の日和坂を登り、突き当りを右手へ行けば、ほどなく元町公園に至る。 ここは函館の名前の由来となった場所だそうで、津軽からやって来た武将、河野政通が箱型の館を築いた事からその名がついたという。 園内には旧北海道庁函館支庁庁舎が建っているが、現在は内装をリノベしてレストランとして活用されている。
この元町公園を中心とし、周囲には歴史的に重要な建物が多く散在している。 まずは公園目の前にある重要文化財、旧函館区公会堂へ。 明治期に建てられた北海道特有の木造2階建て、アメリカのコロニアル風洋風建築の外観に圧倒される。 入館券は300円であるが、ここを含め、旧イギリス領事館、北方民族資料館、文学館の複数を割引で回れる共通(2館、3館、4館)券がある。 私は2館券を購入し、次は旧イギリス領事館へ。 白にブルーの瀟洒な外観の建物は派手さは無いが、落ち着いた雰囲気で周囲の英国式庭園にも癒される。
続いて少し離れたハリストス正教会へ向かうが、その途中には有名な八幡坂(はちまんざか)がある。 この日も多くの観光客が写真撮影をして賑わっていたが、早々に通り抜けて目指す目的地へ。
やって来た函館ハリストス正教会は、日本ハリストス正教会発祥の地に建つ教会堂であり、ロシアビザンチン様式を基本とした外観が素晴らしく、重要文化財にも指定されている。 そのすぐ隣にはカトリック元町教会もあり、このエリアはさながら教会銀座... と言ったら不謹慎だろうか。 どちらの教会も自由に拝観出来る(ハリストス正教会は拝観献金200円)が、基本的にお祈りの場なのでそこは弁えて行動すべきであろう。
元町エリアの締めくくりとして最後にもう少し足を延ばしてみよう。 そこはロープウェイ山麓駅近くにある元町配水場。 1889(明治22)年に完成した中区配水池と1896(明治29)年完成の高区配水池があっていずれも現役、前者は函館水道創設時に建設されてから130年以上を経過した日本最古の配水池だ。
配水場の地上部分は公園化されており、市内全域に水道水を供給する為に函館山の山腹に位置するので、非常に展望が良い。 公園内を軽く一巡りした後、2019年に設置されたビュースポット(展望デッキ)に登って市街地方面の眺めを堪能。 天気は良く気分も上々だが、そろそろお腹も減って来たので、坂を下って港の方へ食事に行くとしようか。