本記事はあくまでバーチャルな机上の妄想旅です

旅程 2日目(前半)

道南いさりび鉄道

湯の川温泉には2泊して、今朝はチェックアウトなので夕べのうちに荷物は粗方まとめておいた。 例によって前日にコンビニで調達しておいたモーニングを部屋で済ませ、7:30頃に宿を出る。 今日は道南いさりび鉄道を攻めるが、もちろん江差線(津軽海峡線)の頃に通過した経験はある。 「はこだて旅するパスポート」は2日間用のを買ってあるので、本日の移動もそれでカバー可能だ。 まずは、湯の川温泉電停から市電に乗り函館駅前へ。 函館駅で30分程待って改札を入り、架線の無い2番線ホームにチョコンと停車している単行のキハ40(運命的には多分タラコ色w)に乗り込む。

photo 道南いさりび鉄道 キハ40 1807(Wikimedia より

発車すると列車は五稜郭で函館本線と別れ、函館市街地を抜けてしばらく走る。 上磯を過ぎて太平洋セメントの工場を一旦大きく迂回すると、ようやく海が近くなって来る。 矢不来(やふらい)信号場あたりまで来ると左手に函館湾が広がり、対岸に今朝スタートした函館市街、そしてその背後には函館山が湾を見下ろす絶景を拝む事が出来る。 ここから見ると函館山は陸繋島なのだな、というのがあらためて良く分かる。 次の茂辺地駅には引退した24系25形客車利用の宿泊施設 北斗星スクエア があるが、線路からは少し離れていて姿は見えない。

photo
駅・停留所名時刻列車・電車
湯の川温泉0928函館市電
5系統 函館どつく前行
函館駅前0959
函館1033124D
道南いさりび鉄道
木古内1136
1251129D
道南いさりび鉄道
函館1356

車内は空いているが、観光客風のグループが何人か景色に見入っている。 その人達は途中、渡島当別駅で下車して行ったが、そう言えばここはトラピスト修道院への最寄駅だ。 有名な観光スポットなので当初の計画では寄ろうかとも考えたのだが、徒歩で20分も緩い坂を上って行かなければならないので、今回はパスしてしまったのだ。 ちなみに駅前の商店ではレンタサイクルを借りる事が出来、電動アシスト自転車もあるというのは後から調べて分かった事。

観光客が降りてしまい、すっかり貸切に近い状態となった列車は、海沿いの小駅にいくつか停車しつつ淡々と走って行く。 札苅駅近くの線路沿いには札苅村上芝桜園があり、シーズンには車窓からも見事な芝桜を眺める事が出来るそうだ。 やがて新幹線の白い高架が右手から寄り添って来ると、函館から1時間強で終点の木古内に到着となる。

photo photo 木古内駅(上:2011年 / 下:2024年)

木古内は新幹線駅となってだいぶ整備されたようで、昔の写真と比べてみると隔世の感がある。 駅舎も駅前も綺麗で新しいが、あまり人影が多くないのは、新幹線もいさりび鉄道も本数が然程多くないからなのだろうか。 一方で駅前にある道の駅はそこそこ観光客らしき人達も見かけるので、車で訪れる人が多いのかも知れない。

ちょうどお昼になるので、せっかくだから道の駅「みそぎの里 きこない」内のレストランで昼食としよう。 メニューは色々だが基本はイタリアンのようで、「木古内産ひじきと魚介のペペロンチーノ」をセットでいただく。 木古内産の肉厚なひじき、鹿部町のベビーホタテ、森町の豆いかを使用しているそうで、それぞれの魚介のうまみがギュッと凝縮されてとても美味だった。 お腹はいっぱいになったが、ここの名物で「はこだて和牛コロッケ」があるというので、おやつ用として購入。 他にも美味しそうな特産品ばかりで、車だったら色々と買い込んでゆきたいところだ。

photo

木古内から先の江差線、及びここから分岐していた松前線は共に未乗のまま廃止になってしまった。 特に松前線は初回の渡道時に乗る予定だったのが、朝YHでぐずぐずしてるうちに間に合わなくなってしまい、乗れなかったのが残念だ。 さて、木古内の滞在時間は1時間ちょっと、12:51の便で折り返しとなる。 往路と同じく架線の下を走る気動車に乗り、右手に海を眺めながらのんびりと函館へ向かった。

道南いさりび鉄道線 釜屋~渡島当別 間

念のため繰り返しになりますが、この記事は実際に行っていないバーチャルな妄想旅日記ですので、くれぐれもお間違いなく。 午後は函館市内へと戻り、市電を乗り回してあちこちを巡ります。

(つづく)