遠鉄、静鉄、石松電車 (1)

2017/04

東海道本線でおそらく通り抜ける最長区間を誇るのは静岡県だが、18きっぷで行くと、この間は疲労感ばかりであまり楽しくないというのが正直なところ。 そもそも東京から15両の列車で快適に熱海まで来て、そこからバトンタッチする3両編成に押し込まれるのだけで既にゲンナリだ。

晴れていれば、吊革につかまりながらも山側の窓を通して眺められる富士山が多少の慰めになるが、私が乗る時は大抵曇り空、海側では由比あたりの海岸風景も良いものだが、いかんせん手前を遮っている車道や車が邪魔である。

そんな東海道筋だが、それなら通過でなく目的地にして楽しめば良いではないか… というのが今回の肝。 日帰りには少し遠い、泊まりにするにも中途半端な位置だが、静岡をベース基地として、普段なかなか行きづらいこのエリアの電車を乗りつくそうと思う。

※以下、写真クリックで次へスクロール
■ Photo1. photo

宿をとった静岡駅から8時過ぎの電車に乗り、ここ浜松へとやって来た。 これから乗る遠州鉄道だが、7年前の三遠南信旅で一度経験済みなので、今日が初乗車ではない。

■ Photo2. photo

新浜松駅2階にある出札口へ行き、天浜線・遠鉄共通フリーきっぷの東ルートを購入。 前回は西ルートで新所原へ抜けたから、本日は西鹿島から掛川へ向かう事にする。 隣の窓口から聞こえて来た女性駅員さんの声が、妙にアニメ調でちょっと萌えた(笑)

■ Photo3. photo

ホームに上がると、昼間使われていない向かい側の2番線には、前に来た時と同じく30形が留置されていた。 湘南顔のなかなか端正な電車である。

■ Photo4. photo

本日の切符、1,450円也。 遠鉄全線と天浜線の西鹿島から東側がフリー区間となっている。 普通乗車券で乗り通した場合は合計で1,230円、途中下車を繰り返せば元はとれる。

■ Photo5. photo

折り返し西鹿島行きとなる電車がやって来た。 しかし遠鉄の電車は、何度見ても顔つきが何となく新京成の8800形に似ていると感じる。 このデザイン、好きである。

■ Photo6. photo

前回は助信(すけのぶ)駅までが高架区間でその先は工事中だったが、今回はそれが完成して上島駅まで伸びていた。 遠鉄はワンマン運転でなく車掌も乗務しているが、ドアの開け閉めなど運転士との連携プレイが見事だ。

■ Photo7. photo button次頁

30分あまりで西鹿島に到着、ホームで1000形と並んだが私にはナンバー以外で見分けがつかない。 乗り継ぎ時間7分で天浜線の上り列車が来るので、地下道を通って乗り換える。

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