2005年、夏… 一枚の切符を手に、旅に出た。行き先は山陰本線。 京都から鳥取、松江、出雲を経て下関市の幡生までを結ぶ営業キロ 673.8km、日本最長のローカル本線を走破するのが目的だった。 道中色々とあったが途中3泊を挟んで4日間、目的を達して小倉から新幹線で帰って来た。
2024年、夏… 再び山陰へ。
それは19年前の行路を辿る旅。
なるべく当時の経路に沿って、忠実に行って来ようではないかと考えた。
宿は京都で一泊、松江で二泊、首尾よく前回と同じところを押さえる事が出来た。
これであとは同じルートを列車で繋げれば、2005年の旅を再現出来る…
…筈だったのだが、山陰本線の列車を調べ始めて愕然とした。
昨年の大雨により、長門市駅と小串駅の間がまだ不通のままになっていたのだ。
それは大いにショックだったが「止むを得なければ、止むを得ない」と気持ちを切り替え、山陰本線全線は諦めて、松江到着後は西を目指さず、未乗の路線を中心に乗って来る計画に落ち着いた。