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制作記その3

Oct, 2009

乗務員ドア

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結局乗務員ドアはBトレ側のオリジナルを使う事にした。 SE車の側面パーツを窓前縁部でカットし、塗装も落としておく。 張殻構造のボディにはコルゲートが入っているのでそれもカッターで削ってしまう。

しかし、その後のロマンスカーに代々続く事になるこの塗り分けは、なかなかに傑作ですね。 何となくウルトラマンを連想する世代です、はい。


ボディとの接合

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ボディの方の組み立ても済ませ、いよいよ問題の接合作業に入る。 色々なパーツが複雑に組み込み合って、さながら寄せ木細工状態だ。 これだけの繋ぎ目を目立たなく出来るのか、ちょっと不安なひと時。 おまけにSE車の断面はタマゴ型なので、ご覧のように京急ボディとの間に結構な段差が出来ている。


パテ盛り

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主要箇所をマスキングテープで保護しておき、まずは例によってパテ盛りの作業。 ここはボッテリと惜しげもなく…。 特に先の段差部はこの距離で滑らかに繋がなくてはならないので、結構な厚みで塗っておく。 乗務員ドア後部にはステップの突起を残しておいたのだが、結局平坦化作業の妨げになるので削ってしまった。


荒削り

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乾燥後にひと削りしてこうなった。 まだまだ仕上げ前で表面は荒いのだが、とりあえず結合の目処はついてホッとした。 全体の繋がり具合が不自然でないか、この状態だと分かりづらいのでこの後サーフェイサーを吹いて下地を覆う。


接合部仕上げ

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サフを吹いてはペーパーで研ぐ… を何度か繰り替えし、何とか見られる状態になって来た。 先に仕上げておいた前頭部にも上塗りされるのでその分コーナーが甘くなってしまうが、流線型だからそういうデザインなんだという事で納得しよう、ウン。

仮に台車を履かせてみて下半身とのバランスも見る。 ちょっとスカートと台車が干渉気味だけど大丈夫かな?  この辺は試走させてみた後で調整しようか。


お色合わせ

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最終的な塗装をまだ決定していないが、取り急ぎ候補となりそうな塗料を手配しておいた。 国鉄特急の帯色に使われている赤2号、西武赤電のトニーベージュ、後は西武アイボリー、これは下総通勤車の標準色でもある。 完成形のイメージとしては、一世を風靡し日本の国鉄特急色の規範ともなったTEEの塗装。 上半分にはトニーベージュかアイボリーのどちらかを使うつもりだ。

写真下に写っているのはT車用として購入した床下機器(阪急2800系用)だ。 床下を見繕うにはなかなか有難いこんなサイトもある。