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制作記その1

Jul, 2009

種車の手配

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さて問題の先頭形状だが、さすがにNゲージでフルスクラッチはキツいので種車を見繕って手配した。 ご覧の通り私の流線型の原点、小田急3000形ロマンスカーのBトレである。 本当はSEにしたかったのだが、SSE車の方が多少安いのでそちらにした。 使うのは先頭車のパーツだけでちょっと勿体無い気もするが、失敗しても惜しくない程度の値段なので、安心して加工出来る。


加工の様子見

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前面ブロックを眺めて加工の方針立てを行なう。 ここが一番肝心なところなので、じっくり時間をかけてためつすがめつ… 

よし、決めた!  腰から下をパテで成形して多少前方にボンネット状に延長しよう。 好都合な事に、このキットにはカプラー取付け用として余分の前面がもう一個ついているので、こいつを練習台として予行演習を行なう事にした。 ちなみに小田急3000を使ったのは、窓部分に関してこれが一番想定した完成イメージに近かったからだ。


Aug, 2009

パテ盛り

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パテは「ウェーブ」のエポキシ系を使用した。 2剤を練り込んで硬化開始するタイプで、粘土細工のような大きな形状変更に向いている。 右端が先行して成形してみた練習台、これで大体のフォルムを確認した。

左2つが本番用でこれからパテの乾燥を待って削る段階。 なので削りしろ分の余裕を見て、多少オーバー気味にパテ盛りしてある。 下地のライト類は食い付きを良くする為にあえて完全に削らず、上から被せてしまった。 白いのはプラ板製ガイドで、これで確認しながら削り作業を行なった。


下地仕上げ

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成形は荒削りをカッター、次にカッターの背でカンナがけ、最後は耐水ペーパーで研ぐように仕上げて行く。 写真に写り込んでいる箱はタミヤのペースト状パテで、細かい凸凹はこちらを使って修正した。 窓部は塗装も含めてそのまま生かすので、作業中はマスキングテープで養生しておく。 仕上がり状況を見るため、何度かサフ吹きをしては削るという根気の作業を繰り返す。


腰部出来上がり(仮)

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テープを剥がして全体の出来上がり具合を確認。 こういう手作業は左右の対称具合とか、2両がそれぞれ微妙に形が違ってないかとか、非常に気を使う。 フムフム、何とか形になったな…。  珈琲などすすりながらとりあえず出来上がったような気分に浸っているが、この後、まだもう一手間かけなくてはならないのだ。