東海道を下る

初日はこの旅の入口たる京都までの移動日である。 前回も書いたが、以前から拘っていた東京駅経由のルールは省略し、青梅線、八高線、横浜線と乗り継いで橋本から相模線で茅ヶ崎までショートカット。 相模線をチョイスした理由は、一昨年より走り始めた新型車E131系500番台に乗りたいが為だ。 過去の主力車両205系500番台もなかなか良い顔をしていたが、その塗色を引き継いだE131もブラッシュアップされた良い顔をしている。 だが乗ってしまえば普段見慣れた通勤車両、座席に着いてウツラウツラしているうちに茅ヶ崎に着いていた。 乗り継ぐ東海道線は長大な15両編成、都心を離れてここまで来れば車内もガラガラで、終着熱海まではしばし和やかな時間を過ごせるのが有難い。

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熱海から先は例によって難行苦行のお時間である。 待っていた313系3両編成に押し込められて丹那トンネルに突入。 最近は元セントラルライナーの8000番台も顔を出すらしいが、時間を選ぶので乗れる確率は多くない。 本日のこのスジの救いは沼津乗り換えが無いことくらいだろうか。 この電車の行先は静岡だが、その手前の興津で降りて始発を待つのが18きっぱーにはお約束事項だろう。 興津は特にこれと言った特徴のない鄙びた駅だが、私はこのホームでしばし静かな時間を過ごすのが嫌いではない。 興津から浜松の間では、3年ほど前に開業した新駅「御厨」(みくりや)が目を引いた。 平日昼間だが結構な人数の乗降があり、繁盛しているようだ。 浜松~豊橋間にはいつも通るほどに気になる駅「弁天島」がある。 ここはドアが開くと何か南国の別天地へ来たかのような空気が流れ、一度は降りてみたいもんだと思う(が、降りない笑)。

豊橋着は13:36で、次の新快速大垣行は13:50。 少々空腹感があるが、そういえばお昼をかなり過ぎている。 毎度ギチギチの旅程を組んでいるので、例によってキヨスクでお握りを調達し、入線して来た電車の発車待ちの間にクロスシートを占拠して一人食す。 JR東海の新快速は大垣まで快調に飛ばし、あとは普通列車に乗り換えて…と思ったら、乗って来た新快速が20分停車の後、普通米原行きになるという。 そのまま座して待てば良いので、これは好都合だ(でも駅のトイレ行ったww)。 そして米原からはようやく本日のラストランナー新快速播州赤穂行きに乗り継ぎ、宿最寄りの大津駅下車で締めくくった。 そう、明日は京都から阪急に乗るのだが京都市内の宿は高いので、その手前で一泊する事にしたのである。 その宿は京阪の浜大津駅近くなので、酷暑の中、道路をテクテク15分ほど歩かなくてはならない。 夕刻のJR大津駅前から歩き出して気が付いた。 一駅手前の膳所でホームの向こうを京阪石山坂本線の電車が走って行くのを車窓からボォーっと眺めていたが、あそこで乗り換えていれば電車で楽に行けたのか!だが、時すでに遅しなのであった。