四年ぶりの出立

前回の山陽北九州の旅を敢行したのが2019年、世を騒がせる感染病の流行る前の年だから、あれから四年も旅に出ていない事になる。 世間もだいぶ落ち着いて来たようだし、そろそろいいかな?という事で、今年の夏から再び18きっぷ旅を復活させようと目論んだ。 行き先として特に胸に秘めたる場所は無かったのだが、今回は復活第一弾という事で、軽く関西あたりを回ってみようと計画に着手した。 となると、やはり過去に乗っていない線を選びたくなるのが人情というもので、関西私鉄の未乗線区を中心に旅程を組んで行く事と相成った。

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東海道本線、根府川付近

それすなわち、阪急の嵐山線、千里線、箕面線、伊丹線、甲陽線、阪神の武庫川線、神戸電鉄の公園都市線、粟生線、山陽電鉄の網干線という、京都、大阪、神戸、姫路を股にかけたラインナップである。 お気づきのように、これら多くは私鉄の幹線から分岐する末端路線、なかなか乗りにくい線路を落穂拾いのように(宮脇先生語録)カバーして行こうという算段である。 例によって私鉄中心の旅回りだから、18きっぷの出番は主に現地への移動のみ。 普通列車で東海道を下るのもだいぶ飽きて来たが、今回は久しぶりなのでまた新鮮な気持ちで乗れるのではないかと考えた。 但し帰路は疲れ果てる事が目に見えているので、早めに新幹線の予約を入れておいた次第である。