平塚で快速から乗り継いだ普通列車は5両しか繋いでない短いもので、天下の東海道本線JR東日本エリアでも、区間によってはこんな短編成があるのかと驚いた。 おそらく熱海で上り列車にでも増結されるのだろう。 一方、その熱海で乗り換えたJR東海の車両は珍しく長い6両編成、いつもなら3両が関の山だがいったいこれは。 良く見ると車両も豪華な373系の特急車であるから、間合い運用か何かだろうか。 残念ながら、乗り換えの間に改札へ行って日付印を押してもらったりトイレに寄ったりしていた為、時すでに遅く着席する事は出来なかったが。 まぁ沼津までの短距離走者なので、たいして残念ではない… という事にしておこう。
沼津、興津、掛川と、静岡県内を普通列車に乗り継ぎ、淡々と西へ進む。 今日は天気は悪くないものの全体に空気が靄っており、例によって富士山もその姿を見せない。 そんな車内で気になったのは、車掌が肉声で英語のアナウンスも添えている事で、これは昨今の外国人旅行者の増加に対応したものなのだろう。 しかし担当車掌により発音にかなりスキルの差があるようで(私も人の事は言えないけど)、いかにも日本語読みの発音だと、それで通じているのか他人事ながら少々心配になる。
袋井~磐田間では、2020年春の開業を目指して工事中の新駅が窓の外を流れていった。 後で調べると、どうやら駅名は御厨(みくりや)と決まったらしい。 駅ナンバリングはCA30との事でこれは前後の駅と順番が揃っているが、予め新駅を見越して1つ飛ばしていたという事なのだろうか? 豊橋からは待望の快速で大垣まで一ッ飛び。 途中で買ったお握りを頬張りつつ、先へ進む。 大垣からは普通列車で関ヶ原を登り米原まで。 そしてここからは、ホーム向かい側で待っていたJR西日本の新快速に飛び乗り、姫路まで約3時間、その俊足ぶりにはいつも助けられている。
ところで、夏の鉄道旅で気をつけなくてはならないのは、窓からの日差しである。 最近は熱線遮断してくれるガラスを装備している形式も多いが、そうでない車両もまだかなり残っている。 中央線を良く使う身としては、西へ向かう電車は進行左手側が日光に照らされるという感覚が身に染み付いているが、米原から大阪へ向かう電車は真西ではなく南南西へ向いて走る。 なのでどちらかというと午後は、右側の窓から日差しが入って来る区問の方が多いのだ。 その時は学習するものの、次に行く時はすっかりそれを忘れていて、毎回暑い思いをする。
大阪近郊区間内の滋賀、京都、大阪、兵庫を新决速で駆け抜けて、姫路に到着。 もうひと息だがここで乗り継ぎ時間が45分ほどあるので、一度駅前に出て気分をリフレッシュ。 駅舎を背にすると大通りの正面に白亜の白鷺城が見えているのは、ちょっと感動の光景ではある。 姫路からは本日のラストランナーに乗り継いで一時間半弱走り岡山入り。 長々書いたが今日は中継地点である岡山への移動のみ、明日からがこの夏旅の本番である。 家を出る時は早朝でまだ涼しかったし、一日中冷房の効いた電車に乗り続けて来たが、予約できた岡山の宿が駅からバスも無い徒歩20分ほどの所で、最後の最後で全身汗まみれになってしまった。 中国地方はこの日が梅雨明けとなり午後から猛暑で、この夏の最高気温33.8度を記録したという事だ。