「電車が来た...」ホームでそう思った次の瞬間、目の前を機関車が轟音をたてて通過し、その後に延々と無言で続く貨車の列。それは無蓋車あり、有蓋車あり、タンク車もあり、時々は目新しいコンテナ車が何台か繋がっている事もあった。そして例外なく最後尾には黒い小さな車掌車が引かれていったものだが、そんな日常風景も今日見る事はめっきり少なくなった。
衰退しつつある鉄道貨物輸送。しかし、このまま無くしてしまって良いものだろうか。幸い首都圏にはまだいくつか、貨物輸送を行なっている線がある。これらの本格的復権の日を願いつつ、その沿線をレポートしてみたい。
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