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新京成電鉄:鎌ヶ谷付近  2003年3月

ご存知の通り、鉄道連隊の軌道敷跡を転用した新京成電鉄の路線は実にグニャグニャで、例えば松戸から船橋方面へ向かってこの線路に沿った道路を行くとざっと左図のような具合。これでもかという程、踏み切りに遭遇します。その間、タイミングが悪くて一旦捕まってしまえば、踏み切りのたびに目の前を右へ左へと繰り返し同じ電車が通り過ぎて行くハメに陥るのです。

さてそんな新京成でも、さすがにこれは付き合い切れないと鉄道連隊の軌道に見切りをつけ、ショートカットで近回りをした区間がいくつか存在します。そんな中の一つ、鎌ヶ谷近辺の見捨てられた鉄連軌道跡を歩いて来ましたので、少々レポートしたいと思います。

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■南西へ...

この日降り立った駅は二和向台(写真1)。向かうは二駅先の初富ですが、路線はぐっと南側を大回りしているので結構距離があります。ちなみにこのあたり新京成の駅名を見てみると「初富」「二和向台」「三咲」「五香」等、数字が並ぶ事に気が付くと思います。これは知る人ぞ知る話ですが、開墾されていった順番に数字を入れて地名が付けられたんだそうです。全部書くと長くなりますので別ページにまとめます。こちら をご参照下さい。

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1. 二和向台駅

対向式ホームの片側エンドにある改札口を抜けると、目の前の道路の向こう側に、左カーブして線路から離れて行く細い路地が見えます(写真2)。言うまでもなくこれが軌道敷跡ですが、今や両側から家が建てこんでおり、当時の雰囲気を想像するのはなかなかに難しい状況になってますね。そこをテクテクと歩き出しますが、車がすれ違う事が出来ない程狭い道なので、エンジンの音がして来るたびに道端に避けてやり過ごさないといけません。

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2. ここから始まる

信号(写真3)を過ぎてさらに少し進むと、行く手の景色が開け、そこから先は広い道路と桜並木(写真4)が続いていました。ずっと向こうまで道が真っ直ぐに見通せるので、なかなかの景色です。振り返るとその道の基点となるあたりには、なにやら曰くありげな古びた木の角柱が二本(写真5)、ちょっと傾いて地面に突き刺さっていました。歩き出すと、道は広がってちゃんとした歩道が出てきたものの、逆に周囲の建物はなくなり、畑やらガランとした工場やらが続くようになります。でも何だか当時の雰囲気が若干残っているようで、甲高い汽笛を鳴らして進んでいった小さな機関車を想像しつつ、足取りも軽く歩を進めます。

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3. 信号をこえて
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4. 並木道
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5. 振り返ると謎の角柱(*)

(*)マークは、逆方向(スタート地点側)を見て撮った写真です。