東武鉄道(東上線)
西武線の探訪が終わり、本日のしんがりは池袋を起点とする東武東上線。 池袋は東に西武、西に東武などと良く揶揄される駅配置。 駅前も、西武百貨店やパルコ、サンシャイン等のある東口は良く利用するが、西口はあまり出歩いた事のない私だ。 東武の駅は東武百貨店の1階に位置する3面3線の頭端式ホームで、一番西側の6番ホームはTJライナー専用乗場となっている。 入って来た普通志木行きに、そのお隣りの5番ホームから乗車。 発車するとしばらく埼京線の線路と並走し、東上線のみ駅のある北池袋へ停車。 この先で東武は左カーブしてJRから離れてゆくが、ここから踏切が連続するのでとりあえず下車して歩いてみる事に。
島式ホームから跨線橋を渡り階段を下って小さな駅舎を抜けると、目の前には早速踏切が待っている。 ここが「東 第3号踏切道」で、東上線と埼京線の両方にかかる踏切だ。 その間の踏切内で待ってしまう人がいるのだろう、境界となる中央の路面には「キケン とまるな」と目立つように大書されている。 踏切道は連続しているがJR側は当然名称が異なっており、「赤羽線 第一雲雀ヶ谷踏切」とネームが貼ってあった。 そうだ、ここを走る電車は埼京線だが、線路は今でも戸籍上赤羽線なのだった。
東武東上線 池袋駅
電車が到着すると両側のドアからどっと人波が
その隣は東第4号でこちらも埼京線と隣接しているが、カーブで少し離れたので踏切はJRとは分離している。 その次は車止めがある人道踏切なので1つ飛ばし、マンション前にある木陰の遊歩道を歩いて先へ進む。 何しろ暑いから少しでも日陰があると嬉しい。 やって来た踏切は東第6号、ここは人通りが多い為かすぐ脇に横断歩道橋が付いている。 近くの小学校で何やら行事があったらしく、親子で帰って来る人並みを交通整理員のおじさんが汗だくでしきりに歩道橋の方へと誘導していた。
東 第6号踏切道
子供や自転車の通行で活気がある
次はカウント4で、下板橋駅頭の「東第8号」。 先ほどの6号はすぐ目の前に駅のホームが来ていたので、おそらく7号はホーム延伸で廃止されたのだろう。 ここは駅前とあってさすがに人通りが多い。 駅名は板橋であるが駅は豊島区池袋本町にあり、踏切から南側の一帯はかつての池袋村中心地だ。 ところでお気づきだろうが、東上線の踏切名称は区間毎に駅名が入らず、池袋からずっと連番になっている。 このぶんだと、寄居に着く頃にはきっと番号は3桁になっているんじゃなかろうか。
東 第8号踏切道
下板橋駅直近の第8号踏切
東 第8号踏切道
東上線の「東」を付した連番になっている
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さてカウント5を目指してもう少し頑張って歩こう。 下板橋から線路伝いに西へ向かうと電車の留置線があって、かなり敷地が広くなっている。 それもその筈でかつての下板橋駅はこの場所にあり、東上本線の起点となる0キロポストは今も池袋駅ではなくこの留置線内にあるのだそうだ。 そもそも開業時の東上鉄道が目指していた起点は大塚辻町だったが、他の私鉄同様に東京市が山手線内への延伸を認めなかった為にここが起点となったらしい(Wikipedia記事)。
下板橋駅付近
旧駅跡の留置線。ここに病院一体の新駅を作る構想等も
現在の敷地内には留置線の他に東武系の流通センターや東武の社宅、社員寮等も置かれている。 留置線には多くの電車が休んでおり、ラッシュ時には順次ここから池袋駅へと回送送り込みがなされるのであろう。 その留置線の西端にあるのが東第9号踏切で、ここが東上線の踏切カウント5、池袋駅からの距離は約2.6kmといった所だろうか。
東上線も池袋近辺ではまだまだ踏切が多く、立体化は進んでいない。 今のところ踏切が本格的に解消されているのは、有楽町線が合流して来て複々線となる成増から志木にかけての区間のみのようだ。
東武東上線の踏切カウント5 | 「東 第9号踏切道」池袋から約2.6km(駅数2) |