パンタ、アンテナ

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誘導無線アンテナは、GMの京急600板キットに入っていたもの。流線形特急に続きクーラーに邪魔されて設置スペースが無いので、場所を離して置かざるを得なかった。それはいいんだがこのパーツ、取付用の足が無いので屋根にイモ付けなのである。接着以降は注意して扱わないと、ポロリと取れる危険性がある。

パンタグラフは、下枠交差式からシングルアームに換装。鉄コレ用のPS35Dは台座サイズがちょうど良さそうだったのでこれをチョイスした。元々付いていたパンタは中央のフックで留める構造だが、こちらは碍子部の足で固定するタイプなので、ピンバイスで4箇所×2両分の小孔を開ける必要があった。

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パンタ周囲の配線や機器類は、エナメルの筆塗り。これは、はみ出しても後からシンナーで落とせるからという理由に他ならない。

クーラー他塗装

その他の塗装だが、各車両のクーラーはダークシーグレー、先頭車のスカートはスーパーシルバー、これは当社1700形と同様である。クーラーは再び念入りなマスキングを施したが、スカートは別パーツなので塗り分けが楽ちんで助かった。

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ダブルデッカーの窓はそのままだと他の車両とバランスがとれないので、連続窓風に仕上げる為セミグロスブラックで周囲を黒染め。1階席の下のボディ裾部はグレーFS36081とした。

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塗り分け塗装

Img_4888.jpgマスキングの出来たところで一週間寝かし(笑)、いよいよ青を塗り分けてみる。ブルーは最終的に発色の良さそうな「スージーブルー」を採用、パターンはシミュレーションをした中の 3.案をベースとして少し変化を加えた。その心は... 前面の塗り分けの難易度が高く思え、スッキリと仕上げられる自信が無かったのでその部分を避けた形だ。塗装結果は写真の通りで、念入りにマスキングした甲斐あり、ドア部の吹き込みもほぼ無くキレイに仕上がった。

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最終案の塗り分けシミュレーションも、事前に一応やってある。但し、実際に採用したブルーは結果としてこれより鮮やかになった。それと、ダブルデッカーの部分の処理も検討していなかったので、今回同時に行なった。

ColorImage8.jpg8. 前頭部の塗り分けを避けたパターン。塗分け線を前側ドアの後部で屋根まで持ち上げ、運転室もろともブルーに染める。運転室後部のマスキングも横一直線で楽勝だ。

ColorImage9.jpg9. 上のパターンに対し、前側ドアの上半分は白く塗る形に変化させたもの。こちらの方が明るく感じるが、運転室後部マスキングがカーブを描くのが少し面倒(採用案)

ColorImage10.jpg10. ダブルデッカーの塗り分け案その壱。段差部の処理は、先頭車両の塗り分けに準じてコーナーRを付ける形。窓周囲は連続窓風に黒染めとする。

ColorImage11.jpg11. ダブルデッカーの塗り分け案その弐。こちらは他車両との一貫性を考慮し、2階窓下に同じ幅で余白を残してある(採用案)

マスキング

Img_4873.jpg車体の塗り分けに備えて、マスキングを行なう。使用しているのは普通にタミヤのマスキングテープだ。昨今はお洒落アイテムとしても注目を集めているマスキングテープだが、もちろん模型用のは絵柄など無い。トレーの端に貼ってあるのは、運転室後部境界に貼るテープの試作に使った雛形である。

塗り分けの角Rの箇所は、Φ3.5のポンチでテープを抜いたもの。ドアの段差部分はテープにカットを入れて、その上から2重貼りしてある。さらに隅に塗料が回り込まない様にマスキングゾルも併用するという、念の入れようだ。そんなこんなで、この日はマスキングだけで日が暮れてしまった。さて、このテープの貼り方を見れば、どの案が採用されたかは大体想像がつきますね。

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本塗装開始

とりあえず塗り分けに影響しない部分から、エアブラシで本塗装を開始。地色はあくまでも白く、ボディ全体にスーパーホワイトを塗る。が、下地の目止め塗装にベースホワイトを吹いているので、色が被ってどこまで塗れているのか良く分からない。表面の光沢具合で確認しつつ、作業を進めた。

屋根は艶消し白に微量のグレーFS36081を混ぜて、限りなく白に近いグレーを調色したオリジナルカラー。これはボディの白を見た目で汚さない様にと配慮した結果だが、ちょっと白過ぎて遠目だと区別がつかない。クーラーや屋上機器類はこの色のままじゃちょっと不自然なので、後から色差しをしてやらねば。ホロは明灰白色が塗装剥離前の元々の色に近かったので、それをそのまま使った。

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