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新軽井沢駅跡にて
路線図を表示

 前回の探索からはや半年。草軽への思いは熱くなるばかり。とりわけ、前回やり残した北軽井沢〜新軽井沢への未練はとどまる所を知らず、ついに爆発してしまった一部のメンバーは再びここ北軽井沢の地に集結したのだった。

今回の参加メンバーは以下の通り



探索1日め(97/05/17:晴れ)

 この日は早朝から一部のメンバーで旧長野原線探索オプションを行ない、その後北軽へ向かう事となった。全員の自転車を Kintaro さん の車に積み、私と Kintaro さん は車で移動。残る 松井さん、ジークさん、小道具のまつさん の3人は空身で草軽交通のバスの旅とあいなる。ちなみにこのバスの旅も、なかなか「廃」なものであったようだ。

 12時前にエデンの駐車場に到着。しばらく待っていると、おぉ!北軽駅前を曲がって大型キャンピングカーが堂々の入場。フロントに自転車を3台も積んでいるぞ。岐阜から最遠来賞の ナワ〜ルドさん の車だ。後ろにピッタリ着いている Mr.スポークさん の車が、目の前を通過するまで陰になって見えなかった。

 His さん、藤井さん も降りて来て、そのうちバス組も到着し、全団員がここエデンの庭に集結した。自己紹介の後、早速出発準備に取りかかる。His さん は今回もなかなかの重装備だ。私は資料本の重さに耐えかねて、コンロさえ置きざりにして来たというのに。

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軌道跡で昼食

 出発! とりあえず北軽井沢駅前にて記念撮影の後、本日の目的地である二度上方面へと向かう。木立に囲まれた軌道跡の道を、学校帰りの小学生に冷やかされたりしながら進む。12時をまわっているので、畑の脇に出て来た所でお昼にするが、みなさんさすがにコンロを持って来てますなぁ。小道具の松さん に至っては、片手鍋で調理をしている。そうそう、松さん には草軽記念のシールまで作って頂きました。

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栗平駅跡

 お腹も満たされたところで、先へ進む。彼方には浅間の山が我々を見守っている。途中行き止まりで車道へ引き返したりしながら、栗平駅跡と思われる資材置場へと至る。ここからいよいよ山の中へと突入だ。落ちかけた橋をこわごわ渡り、落ちてしまった橋を迂回したりしてさらに進むと、そのうち藪が深くなってくる。山サイ派の Kintaro さん も、今日は 700C でつらそうだ。反対に「とれとれ」育ちの 藤井さん が元気になってくる。(^^;)

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崖をズリ落ちる一行
 先頭をきっていた 藤井さん の足が止まった。藪が深くてこれ以上進むのは無理そうである。左手の崖を覗くと、少し下の方にアスファルトの車道が見える。フフフ... 暗黙のうちに行動は決まった。崖を立ち木につかまりながらズリ落ちて行く探偵団一行なのであった。あぁ、しょっぱなから何てディープなんだ。

 ここから先、線路跡は熊川の対岸を走り、車道からはかなり離れてしまう。沢の欠損部もある様なので、深入りせずに二度上駅の入口へと向かう。と言っても、二度上駅は本日のルートからはゴルフ場の裏手となり、ゲート前で中の様子を伺うしかないのだ。ここで誰が言い出したのか、ついでだから二度上峠まで登っちゃおうという事となり、反対(してもらいたかったよ〜)者もなく、頭上遥か上方にチラチラと見えるガードレールを目指して、一同登り出すのであった。

 しかしこの峠は車もうるさくなく、勾配も適度で、なかなかの良い登りだった。前回車で偵察には来ていたものの、自転車で登るとまた感動が違う。カーブを曲がるたびに、浅間がその裾野を大きく広げて行く。草軽はあのあたりを走っていたのだろうな... と想像しながら黙々と登った。

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 峠でしばし休憩の後、来た道を快適に下って宿のエデンへ帰りつく。これで本日の探索はオシマイ。さてチェックインするが、実は本日エデンに日経某誌から取材が入っており(インターネットのある宿として紹介するらしい)、我々は協力してサクラになる事になっている。早い話しが、インターネットで遊んでいて、被写体となれば良いのだ。もちろん、殆どの人が自分や FCYCLE のページを表示した事は言うまでもない。ちなみにこの宿は専用線を引いており、常時5台のマシンがLAN接続によりインターネットへ接続している。

 さて取材も終わり、ジャグジーに入りつつ取材協力のお礼にオーナーから振る舞われたビールを飲んだりしながら、夕食を待つ。夕食もまた豪華で、この宿の居心地のいい事といったらない。夕食後、お約束の勉強会(ほとんど夢の中の人もいたが ^^;)を行ない、スポーク氏 の持ち込んだマシンで寄せ書きなどしながら、北軽の夜はふけて行くのであった。

探索2日めへつづく


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