17. 横田谷戸

前回から4か月ぶりの第5回訪問、季節はもう初夏を思わせる陽気で、昨年同時期の訪問の頃を思い出す。 アプローチは例によって青梅街道の裏道を辿って来たが、途中からかつて知ったる羽村山口軽便鉄道跡の自転車道へと飛び出した。

これから向かうのは横田谷戸だが、それで思い出したので少し寄り道をば。 自転車道をそのまま直進すると、突き当りの道路向こうにはお馴染みのこのトンネル。 そう、その名も「横田トンネル」だが、おそらくどちらも地域名から来ているのだろう。

横田谷戸へは、そこから少し戻って横田児童公園脇の道を北進する。 地図上では入口が非常に分かりにくいのだが、行ってみればそこには小さな白い案内板が立っていた。

家々の間を抜ける路地を行き、「この先通り抜けできません」の看板をものともせずに進むと、風景は突然開けて里山風景が目の前に広がる。

道はいつの間にか砂利敷となり、轍の部分だけ残して草の生い茂る、気持ちの良いプロムナードとなった。 久し振りに走る地道の感触を楽しみながら、向こうに見えている森の奥へとゆっくり進む。

そこもまた、五月の薫風に吹かれて木漏れ日の舞う、気持ちの良い空間が広がっていた。 しばらく誰もいないと思っていたが、奥の方で人の気配が…　 年配の男性が一人、しきりに花の写真を撮っているのであった。

道の脇に咲く野草の花、これは…　その場ではヒメジョオンという名が頭に浮かんだが、帰って来て調べると類似種のハルジオンという方が有力か？ いや、両方混じっているようにも見えるが、花に疎い私は今一つ自信がない（笑）

横田谷戸の一言感想

次回は本シリーズ最終回、最後の谷戸へと向かいます。

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