オトギ電車は行く 
西武山口線 他  1998/06
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 「川越鉄道の面影」の取材を兼ねて多摩湖方面へ行って来ました。正式名称は村山貯水池ですが、前述した様に多摩湖鉄道が出来てからこの名が一般的になった様です。

 この地には、当時の各社が村山貯水池を目指した結果たくさんの「村山貯水池'」駅がありましたが、現在はそれぞれ一歩離れた所に駅を移動し、貯水池よりもレジャー施設の最寄り駅へと変貌を遂げています。面白い現象ですが、これらは人々の余暇の過ごし方にも影響されているんでしょうか。

 もう一つ、この地の鉄道としては山口線があります。現在は新交通システム「レオライナー」として活躍していますが、そもそもは遊技施設「オトギ電車」としてスタートしました。当初はバッテリー式の小さな機関車で運行していましたが、その後地方鉄道の免許を得て、頚城鉄道のコッペル等の蒸気機関車を運転し、人気を博しました。

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西武山口線

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 多摩湖へは旧青梅街道を行き、まずはユネスコ村駅跡付近から探索モードに入る。ここは、現在は回転式の展望タワーとなっているが、脇の芝生あたり(写真1)が駅の位置だろうか。

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 少し先へ進むと、そこは金乗院(山口観音)入り口。ここからしばらくは路盤跡がはっきりしており(写真2)、すぐ横の空き地にはレールが数本(写真3)ころがっている。


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 路盤の部分には一部バラストも残っていて枕木も見られる(写真4)が、さすがに犬釘は落ちてないみたいだ。(^^;)

 道のカーブにそって進むと山口観音前。現在派手な塔を建築中で、地形がだいぶ変わっている。

 その先線路跡は、西武球場方面へと下って行く道路をガーダーで渡っていたはずだが、橋台らしきものは見られなかった(写真5)

 渡った先で線路跡は湖岸を走る道路に合流して来るが、その跡らしき空き地が残っており(写真6)、奥の方には鉄道柵らしい物も見えた。

 しばらく行くと、左手から現在の山口線の線路(といっても路面にレールはない)が登って来て、ほぼ旧山口線の跡を走る様になる。新交通システムは通常高架上を走る例が多いが、ここは掘割状になっている区間が長い。従って軌道内へ侵入されない様に厳重なフェンスが続いている(なんたって 750V が流れてますから)

 途中、道路脇に信号所跡らしき広場があったが(写真7)、その先西武遊園地にかけて現在の山口線はダム下へと下って行くため、旧山口線の線路跡は削り取られてしまった様だ。

 しかし、写真撮りたいんだけどレオライナーが来ない。この時間帯じゃ30分くらい来ないかなぁ〜。ってワケで、諦めて次へ進む。

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