某氏より都営の一日乗車券を譲っていただいた。 「都営まるごときっぷ[優待]」と表記されている。 ありがたく、日頃あまり縁のない所を中心に乗り歩いてみる事にした。 2枚貰ったので 2回に分けて使おうかと思うが、本日はその第一回目。
まずは地下鉄から乗って行こう。 浅草線は昨年の西馬込遠征で全線乗車済み、新宿線も済んでいるので残るは大江戸線と三田線である。 とりあえず一部でも乗った事のある大江戸線は次回にまわし、今回は三田線に乗ろうという事で起点の目黒から乗車。
以前は三田駅までだったので乗る機会は無かったが、10年くらい前から目黒まで走るようになり、乗入れも始まって三田線も便利になった。 今ではホームドアも採用されていて、乗客も結構多い。 だが JRと接続する巣鴨を過ぎ、地上区間に出て終点が近づくと乗客もまばら。 西高島平に着いたが、さてどこへ行こうか。
そのまま折り返そうかと思ったが、掲示されていた地図に都立赤塚公園とあったのでちょいと覗いて見る事に。 交通情報で良く聞く高島陸橋を渡り、静かな住宅地の中をしばらく歩くと到着。 山裾に池があり、たくさんの釣り人達が糸を垂れていた。
公園の奥へ行くと板橋区立美術館があるが、そこの幟のメッセージには思わず笑ってしまった。 しゃれの効いた館員さんが考えているんだろうか、内容は時々変わっているみたいだ。 その幟に惹かれて入ってみる事にしたら書道の展示をやっていた。 会場受付で記帳を請われ、習字の時間を思い出しつつ久しぶりに緊張して細筆を動かした。
次は日暮里へ移動して、日暮里・舎人ライナーに乗る。 日暮里駅の舎人線乗車口で切符を見せたら駅員さんが磁気カードを出し、「こちらと交換していただけますか?」「いいですよ」「あ、これ優待券ですね。じゃあ交換出来ないのでそのままお通り下さい」なんてやりとりになった。
ホームへ行くと発車間際で先頭の展望座席は既に埋まっていたので、その後ろのドア横に立つ。 高架上で視点が高いだけあって、車窓はなかなか良い景色だった。 終点近くなってかぶり付き席に誰もいなくなったので、2区間ほど座って運転士気分を味わせてもらう。
見沼代親水公園で降り、改札を出ようとしたらハテ困ったぞ、無人改札ばかりで駅員の姿がないのだ。 カメラ監視中という掲示がチラと目に入ったので、見てんのかな?と思い切符を上にかざして強行突破。 当然「ピンポーン」と鳴り、通路にいた支援スタッフらしきおじさんに教えられる。 インターホンを押して有人駅の駅員を呼ぶのだそうだ。 日暮里での磁気カード交換の件は、これを避けるためだったのか。
駅を出ると目の前がコンビニだったのでそこで昼食を仕入れる。 12時をまわったので親水公園でお昼の算段だ。 だが親水公園、思ったほど広くなく、ただの遊歩道という感じで少々ガッカリ。 水路脇の手近なベンチでお握りを頬張ったが、どっちかっつうと舎人公園の方が広くて良さそうだったかな。 どうも駅名から見沼田んぼを連想したのがいけなかったようだ。
折り返し日暮里まで戻り、常磐線で南千住へ。 日の傾いてきた商店街をテクテクと歩いて三ノ輪橋へ向かう。 今日の締めは都電荒川線、乗車経験は何度もあるが久し振りに乗りたくなったもんで。 土曜という事でかなり混雑、100周年のせいもあるのかな。
途中荒川車庫で降りようと思ったけど、車庫前に黒山の人だかりが見えたのでスルー。 王子の路面区間を堪能し、大塚駅前では地元のお祭りに遭遇、歌に歌われる千登勢橋をくぐって終点早稲田電停まで。 ここで降りて東西線の早稲田駅へと向かう途中、ガウディ風の奇抜な建物を目にして思わずパチリ。 後で調べたら結構有名な物件のようだ。
さて次回は大江戸線と都バスを中心に乗ってみようかな。 有効期限の年内のうちに行ければだけど…。