その多磨駅の狭い駅前と線路を越え、まっすぐ進むと交差点に出ます。振り返るとまだすぐそこに西武線の踏切が見えますが、行く手の対角のフェンスの中は低木の生い茂る空地になっています。そう、この先の広大な敷地は、「関東村」(都心にあった米軍関係者住宅「代々木ワシントンハイツ」が昭和39年に移設されたもの)跡地、及び現在も離島航空路等の発着が残る調布飛行場なのです。
 ここへの引込線は元々調布飛行場建設のための砂利搬入用として設置されましたが、多磨墓地前駅の少し手前から南へ向けて分岐して来て、この交差点のあたりで一本、さらにその先の方でもう一本が敷地の中へと伸びていたらしいです。

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