国土地理院発行1/5万地形図
「川越」大正15年
この日は少し変な走り方をしつつ坂戸へと向かいました。 駅前で一休みした後さっそく西方向へと進んで行くと、越生線の線路を渡る踏切があります。 これを渡ればそこは越生線と東上本線とに挟まれたデルタ地帯、右手奥の方には坂戸駅の構内が遠く見えています。 駅ホームの方から一本の錆びた線路が延びて来ていますが、そのレール上には保線用の機械やら橋桁のように見える機材が所狭しと並んでいます。 この線路はすぐに終わりになり、行く手は東武の事務所らしき建物に遮られていました。
CKT-74-16(昭和49年度)より抜粋
かつてこの線路は県道を踏切で越えてさらに延び、その先にあった工場への引込線として機能していたそうです。 現在も付近の空中写真からは、この跡地がヤード状に膨らんでいるのを観察する事が出来ます。 あるいは川からトロッコで運んで来た砂利をここで加工し、東武の貨車へと積み替えて運び出していたのかも知れませんね。