大和周辺の廃線跡
相模野海軍航空隊線
他
相模鉄道に関連する専用線もまた、軍事がらみのものが多い。有名な所では厚木基地(相模野海軍航空隊)線があるが、これは98年まで航空機燃料輸送に使われており、相模鉄道のED機関車が重連でタンク車を引いたりしていた。
又あまり知られていない様だが、この周囲にはこれ以外にも過去にいくつか専用線が存在した。この辺も含めて、以下若干その沿革に触れてみたいと思う。
- 相模野海軍航空隊線
言わずと知れた厚木基地への引込線。そのルーツは 1941(S.16)年に開設された「相模野海軍航空隊(厚木)飛行場」への軍用線として引かれたもの。戦後は米軍に接収されるが、その後基地自体は 1970(S.45)年に大部分が返還され、現在は米軍と自衛隊とが共同使用している。
- 高座海軍工廠線
厚木飛行場の関連施設として 1944(S.19)年に開設された「高座海軍工廠」は、現在の「さがみ野」駅の北側に位置するが、ここへも引込線が引かれた。ここでは海軍の局地戦闘機「雷電」が生産されたとかで、そのための資材が運ばれたのだろう。またこの工場には線路を挟んで南側にも資材置場があり、そこへも短い引込線が引かれていた。
- 横須賀海軍資材集結所専用線
かつての海軍弾薬庫が集結していたその名も「横須賀海軍資材集結所」は瀬谷駅の北側、現在は在日米軍の「上瀬谷通信隊」基地となっている。ここへも瀬谷駅からまっすぐな長い専用線が存在したが、これは現在も残る「海軍道路」に沿って敷設されていたらしい。
■■■ 現地付近の様子 ■■■ (詳細は写真をクリック)
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参考:
- 「トワイライトゾ〜ン MANUAL IV」 ネコ・パブリッシング 発行
- 「地形図でたどる鉄道史」 今尾恵介 著
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